アオヤギさんたら読まずに食べた

インターネットで書いたことや考えたことなどをまとめます

感想

【クリスティー】「ポアロのクリスマス」クリスマスにはクリスティーはマジ

ポアロのクリスマス (クリスティー文庫) 作者:アガサ・クリスティー,村上 啓夫 早川書房 Amazon ダイヤモンドで一財産を築いた偏屈な老人シニオン・リーは、クリスマスに家族を集結させた。四人の息子とその妻、会ったことのない孫娘、過去の仕事仲間の息子……

【クリスティー】「パディントン発4時50分」“なにがなんだかわからない”を恋愛で読ませる剛腕

パディントン発4時50分 (クリスティー文庫) 作者:アガサ・クリスティー,松下 祥子 早川書房 Amazon クリスマスを間近に控え、ロンドンに買い物に出ていたミセス・マギリカディは、帰りの列車の中で殺人を目撃する。現場はすれ違う列車の客室の中、男が女を締…

【クリスティー】「杉の柩」“愛しすぎない”ように――心を殺して愛する不幸

杉の柩 (クリスティー文庫) 作者:アガサ・クリスティー,恩地 三保子 早川書房 Amazon 花のような娘メアリイが殺された。殺人の嫌疑をかけられているのはエリノア。エリノアは愛する男ロディーとの婚約を結んでいたが、メアリイと一目出会ったロディーは激し…

「君のクイズ」面白いのは物語なのか、クイズなのか?

君のクイズ 作者:小川 哲 朝日新聞出版 Amazon 生放送のテレビクイズ番組「Q-1グランプリ」の決勝。クイズ研出身者のクイズプレイヤー三島は、現役東大医学部にして「万物を記憶した絶対的王者」のキャッチフレーズをもつ本庄絆と対決していた。七問先取した…

「塩と運命の皇后」語られなかったものたちの語りを収集する、歴史ファンタジー

塩と運命の皇后 (集英社文庫) 作者:ニー・ヴォ,金子 ゆき子 集英社 Amazon 「塩と運命の皇后」「虎が山から下りるとき」の中編2本を収録。どちらも歴史を収集する聖職者「チー」が、語られなかった歴史、一方からしか伝わっていなかった歴史の語り手と出会う…

「犬王」感想

「犬王」2022年5月28日公開。 時は室町。いまだに北朝と南朝が分裂する中、南朝の権力者は皇位継承者の証として三種の神器を求め、かつて平家とともに沈んだ草薙剣を探させた。壇ノ浦に住む漁夫の家族に金を積み、沈んだ草薙剣を探し出させるが、平家の呪い…

「ハケンアニメ!」感想

「ハケンアニメ!」2022年5月20日公開。 「天才」と呼ばれるアニメ監督・王子千晴の作品に心を動かされ、アニメ業界に飛び込んだ斎藤瞳。7年後、彼女は初めての監督作にしてオリジナルアニメーション「サウンドバック」を担当する。そのアニメがかかる土曜17…

「マイスモールランド」感想

「マイスモールランド」2022年5月6日公開。 日本で暮らすクルド人2世の17歳の少女、サーリャ。彼女は約10年前に、国と妻を失った父に連れられ日本へとやってきた。サーリャはクルド語と日本語を話せるが、父は日本語はネイティブではなく、妹と弟は逆に日本…

【映画感想戦】「見知らぬ乗客」「ローマの休日」Radiotalk書き起こし

最近見た映画の感想戦を家族とやるPodcastをやっています。 open.spotify.com 10分くらいのPodcastですが、書き起こしを作成してみました! 文字で読みたい派の人はこちらでどうぞ。Aが青柳、Uが家族(夫)です。 A:夫と2人で、2022 年から「映画を1日1本見…

読んでよかった2021年6月

2021年6月に読んで(見て)よかったものを順不同で紹介します。今月は映像の話多め。TL(ティーンズラブ)は「よかった」が別軸なので下の方で別にまとめております。 AKBコンサート「峯岸みなみ卒業コンサート~桜の咲かない春はない~」 昔のとか今のとか…

読んでよかった2021年5月

気が付いたら7月になってたけど全然気にせず5月の話をするぞ! 2021年5月に読んで(見て)よかったものを順不同で紹介します。TL(ティーンズラブ)&BL&エッチなやつは「よかった」が別軸なので下の方で別にまとめております。 消えたママ友 消えたママ友 …

読んでよかった2021年4月

2021年4月に読んで(見て)よかったものを順不同で紹介します。ビジネス系とTL(ティーンズラブ)は「よかった」が別軸なので下の方で別にまとめております。 「自分ごとの政治学 学びのきほん」 自分ごとの政治学 NHK出版 学びのきほん 作者:中島 岳志 発売…

読んでよかった2021年3月

2021年3月に読んで(見て)よかったものを順不同で紹介します。ビジネス系とTL(ティーンズラブ)は全然「よかった」が別軸なので下の方で別にまとめております。 暇と退屈の倫理学 暇と退屈の倫理学 増補新版 (homo Viator) 作者:國分 功一郎 発売日: 2015/…

「花束みたいな恋をした」の生活とお金

映画「花束みたいな恋をした」、早くも今年一番だ…と断言したくなるような映画でした。一組の文化系カップルの5年間を切り取ったストーリーで、人が恋に落ちる瞬間と、分身のような相手を愛おしむ気持ち、そして少しずつ変わっていく相手に向ける複雑な感情―…

2020年のTL(ティーンズラブ)ヒット作を振り返る

TL(ティーンズラブ)、読んでますか? 私は読んでいます(コール&レスポンス)。アラサー女子が3人集まれば誰かのスマホにダウンロードされているTLというジャンル。2020年のヒット作を(定点観測的に)振り返ります。 その前にTLとは TL(ティーンズラブ…

「黒執事」ほぼ初読の人が30巻全部読んだ感想

「黒執事」が1月11日まで期間限定で全巻(30巻)無料になっています。これまで「黒執事」はもちろん作品としては知っていて、超序盤(カレーバトルあたり)までは展開を読んでいたり知っていたりします。が、サーカス編以降はほぼ未読で、またネタバレも踏ん…

TL(ティーンズラブ)となぜか働いてしまう局所的な倫理観について

もともとエッチなコンテンツは好きだったのですが、2020年末から体調を崩したのをきっかけにTL(ティーンズラブ)にドハマリしました。また2021年の自分テーマは「名作を読む」なのですが、名作を読むのは体力を使うのです。傑作すぎると体力をどっと使うわ…

「恋つづ」に見る令和ラブコメのコレクトネス、あるいは安心安全なキュンの作り方

年末に一挙放送をしていた「恋はつづくよどこまでも」(通称恋つづ)を見ました。佐藤健・上白石萌音主演、少女漫画原作の実写化。sugarの施策もハマり、視聴率では「好調ドラマ」くらいですが、公式配信の再生数は「逃げるが恥だが役に立つ」を更新したほど…

「むこうぶち」6巻全話レビュー 生臭坊主・雅がいい味を出してる

むこうぶちに出てくるキャラは「カイにボコボコにされて破滅する」「カイにボコボコにされて準レギュラーになる」「カイにボコボコにされて麻雀から身を引く」のどれかになることが多いのですが、6巻に登場する生臭坊主の雅は「ボコボコにされて麻雀から身を…

「むこうぶち」5巻全話レビュー “いけすかないおじさん”のギャップ萌えを作る方法

「むこうぶち」の“1ページでおじさんの魅力を伝える”テクニックが痛感できる巻です。 33話 女衒打ち・2 34話 女衒打ち・3 35話 蛭・1 36話 蛭・2 37話 蛭・3 38話 蛭・4 39話 蛭・5 40話 花道・1 33話 女衒打ち・2 【打ってる人】深見とホステスさん/深見、…

「むこうぶち」4巻全話レビュー 実質ウテナ黒薔薇編の傑作エピソード「付け馬」

「付け馬」が大変いいです。 25話 荒野・3 26話 荒野・4 27話 荒野・5 28話 付け馬・1 29話 付け馬・2 30話 無尽・1 31話 無尽・2 32話 女衒打ち 25話 荒野・3 【打ってる人】江崎、カイ、劉、乾 【一言で言うと】江崎、かりそめのトップ カイの実力を見切っ…

「むこうぶち」3巻全話レビュー 巫藍子がよい

3巻は麻雀漫画としてはピンとこないことが多いのですが、カイの麻雀の妖精さん感が出ていてよいですね。 17話 流れ 18話 歪み 19話 巫藍子 20話 まがいもの・1 21話 まがいもの・2 22話 老兵 23話 荒野・1 24話 荒野・2 17話 流れ 【打ってる人】バカラ/巫…

「むこうぶち」2巻全話レビュー かわいそうな男・日蔭

「むこうぶちの全話レビューやってみようと思うんすよね…」と先輩に言ったら「俺はいいと思うけど誰が読むかな?」と言われました。そこは「俺はいいと思うからほかの誰が読まなくても俺が読むよ」と言ってほしかった。 9話 氷の男・2 10話 氷の男・3 11話 …

「むこうぶち」1巻全話レビュー

「むこうぶち 高レート裏麻雀列伝」(竹書房)という傑作麻雀漫画があります。傑作なのですが、なにぶん長期連載なので、「あの話っていつだったっけ?」とか、「あのキャラの初出いつごろだっけ?」とか、「こないだ再登場したあいつは昔どんな感じでカイ(…

「金魚妻」表題作の完成度の高さについて話したい

不倫漫画「金魚妻」の1巻が期間限定無料(12月13日まで)となっています。Netflixで篠原涼子主演で実写化が決まっており、そのプロモーションもかねての無料施策だと思います。この作品は2017年に発売されて以降、電子でものすごい勢いで売れました。「めち…

「燃ゆる女の肖像」が大傑作だった話

映画「燃ゆる女の肖像」が傑作でした。見て見て。 と話はここで終わってしまうのですが、一応あらすじをまとめておくと、舞台は18世紀のフランス、肖像画を描く画家の女性・マリアンヌは、孤島の屋敷に住む令嬢・エロイーズの結婚(見合い)のための肖像画を…

桂あいり先生「カラミざかり」の完結巻がすばらしかった

私はNTR漫画を(平均的な30代女性の中では)比較的よく読んでいる。今年の私的ホットトピックは桂あいり先生の「カラミざかり」が完結したことだ。 「カラミざかり」はメチャクチャ広告もまわっているので、読んだことはなくても目にしたことがある人は多い…

SCRAP「ある幽霊船からの脱出(リバイバル公演)」脱出成功した感想

ここ1年ほど、リアル脱出ゲームによく行っている。会社の先輩(好き)が突然リアル脱出ゲームにドハマリし、頭数として時々呼んでもらっていたのをきっかけに、たまに自分でもチケットを買うようになった。 直近で行ったのは「ある幽霊船からの脱出(リバイ…

2018年2月で面白かったエンタメ5選

2018年2月で面白かった小説、本、マンガ、映画、イベント、ゲーム、アクティビティ、その他もろもろ、エンタメっぽい要素があるものを5つ選んでいきます。順不同です。 【1】アンナチュラル めちゃくちゃ面白い!!!久々に連続ドラマにドハマリしています…

1月3日ハロコン「Hello! Project 20th Anniversary!! Hello! Project 2018 WINTER ~FULL SCORE~」感想

1月3日、今年初めてのアイドル現場はハロコンでした。ハロコンはこれまではライブビューイングでしかいったことがなくて、現場を体験するのは初めて!ハロプロ20周年を記念した「Hello! Project 20th Anniversary!! Hello! Project 2018 WINTER」というツア…