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乃木坂46「Monopoly」MV感想

乃木坂46「Monopoly」(MV11月22日公開、発売は12月6日)。4期生の2トップエース、遠藤さくらと賀喜遥香のダブルセンター。

MV監督は池田一真。乃木坂46では「制服のマネキン」「シンクロニシティ」「しあわせの保護色」「最後のTight Hug」を手掛けている。


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とにかく衣装の色合いがかわいすぎる。センターふたりは比較的ブルベカラーの衣装だと思うのですが、賀喜がブルベ夏っぽい色、遠藤がブルベ冬っぽい色。(さまざまなサイトでこのふたりのパーソナルカラーは書かれているけど、どれも違うのを言っていてわからん。でもさくちゃんははっきりした赤が似合うね)

 

公式サイトによると〈「独占欲」をテーマに、遠藤さくらが賀喜遥香の愛を独占したいと思いつつも、それに答えようとしない賀喜遥香。交錯する2人の思いをコンセプトに制作しました。〉(すげーこと書いてるな。。。)ということで、本当にその通りの映像になっていましたね。

 

Monopoly自体は、いつものやすすというか、「君」の言動に勝手に意味を見出して迷子になる「僕」という感じで、ノーサプライズ(いつものように気持ち悪いやすす)なのですが、これをMVで僕=遠藤、君=賀喜とすることで気持ち悪さを薄める、これもまたいつもの乃木坂といった感じ。

メンバーへの当て書き感はそこまでなく、一応「誰にでも優しいかっきー」とのリンクがあるかな? でも歌番組でのパフォーマンスのときの賀喜はけっこうシリアスよりの表情をしていて、むしろニコニコしているのは遠藤のほう(意図した表情演出だと思う)なので、少しずつズラしている感じはあります。

 

MVのほうはパフォーマンスと比べて比較的ストレートな解釈をしていて、誰にでも優しい君(賀喜)を独占したい僕(遠藤)のストーリー。遠藤はずっと賀喜を見つめているけれど、賀喜は遠藤を見つめない。

このさくちゃんの表情がよすぎる。というかこのMVのさくちゃんの表情だいたいぜんぶいい。

 

とはいえPV的にニクいなと思うのが、道中で「りんご」と「石」を載せた天秤が何度も登場するんですね。これはお互いの執着や感情のメタファーになっているわけです。しかもその天秤に最初にりんごを乗せるのは賀喜のほう(ファーストカットでは、見つめているのはむしろ賀喜のほう)。遠藤は石を載せていって、石のほうに天秤は傾く。道中はずっと遠藤ばかりが賀喜を見つめている。

で、最後の最後、遠藤の手をとるのは賀喜のほう(これはもともとの振りつけがそうだが、ふたりの関係性的にはクライマックスシーンにあたる)。しかもMVのラストカットは、りんごのほうに傾いている天秤…というわけで、「相手を独占したいと思っているのは、はたしてどっちなのか?」という含みまであって非常にGoodでした。つまり、相手の想いに答え(応え)ないことで、相手を独占するという関係性……。いいですね。好きです。

 

個人的には曲・歌詞ともにあんまり萌えのない曲なのですが、PVはグッときました。