アオヤギさんたら読まずに食べた

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3日目 ハンハリーリでイフタール

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朝5時に目が覚める。時差ボケを全て寝ることで解消する力技。姉いわく日没兼豪雨明けの夜21時すぎから深夜までものすごいどんちゃん騒ぎだったそうなのだが、一切起きなかった。姉いわく4時頃にお祈りが始まる合図・アザーンが流れたそうなのだが、それでも一切起きなかった。睡眠の才能、あるかもしれない…。

 

姉も5時ぐらいに起きてきて、しばしおしゃべり。朝から姉はRIZAP英会話をオンラインでやっていて偉すぎる。妹はそんな偉すぎる姉を横目にシャワーを浴びたりブログを書いたりする。昨日の夜「つまむ…」と言ったきり完全睡眠により食べれなかったデリバリーフードのゆくえが気になっていたが、姉が朝ごはん用に残してくれていた。優しすぎるが?

姉が残しておいてくれたごはん



マハシ(野菜をくり抜いた中に、トマトスパイスご飯を詰めて炊いたもの)がうまい。エジプトの料理はGoogleで「エジプト 料理 まずい」みたいにサジェストされるのだが、全然うまい…。スパイス料理がもともと好きか嫌いかにもよるのかもしれない。タヒーナ(白ごまのソース)、モロヘイヤスープ、牛肉の入った煮込みなどもうまかった(モロヘイヤスープはちょっとしょっぱかった)。ただ普通に食べてると食物繊維が足りなくなりそうなのでバナナを食べる。あと毎日これだとちょっと油がきついかもな。

 

姉の仕事が終わるのを待って、15時頃から移動を開始する。マーディーの家の周囲のお店を頭出し的に案内してもらう。しかしラマダン中なので半分くらいはやっていない。ラマダン期間のお店は日没後に始まることが多い(外資っぽいところはそんなことない)。猫の写真を撮りながら歩く。

野良猫がいっぱいいる



Uberがびくとも動かない(※カイロ近辺では使える)ので姉がさっそうとタクシーを捕まえ、母の住むモカッタムへ。母は相変わらず体調が悪く、お互い大事をとってほとんど喋らず、日本からのお土産をデプロイした。滞在中にもうちょっとおしゃべりできるといいのだが。

 

姉が観光に連れ出してくれた。向かった先はハンハリーリ、カイロの中で一番有名なバザール。モスクなど礼拝のためのエリアと市場のエリアが隣接していて、市場の方に観光客はたくさんいる。ハンハリーリの中は道が入り組んでいる(ように見える)ので、姉の背中を追って歩く。お土産そのものよりも、通りの雰囲気に感動する。
ここは呼び込みが凄くて、アジア人と見ると日中韓あらゆるパターンで呼び込みされる。日本は「コニチハ〜」「カワイイ〜」。この「カワイイ〜」の発音が、完全に日本の女の子が言う発音でくっ…となった。しかも自分もかわいいものを見つけるとこの発音で「カワイイ〜!」と言ってしまって二重に悔しい。なおJapanese(女性名詞)はYabania。日本人女性ですはana Yabania。(勉強用メモ)。ありがとうはShukra……(勉強メモ)。




ハンハリーリを歩くうちに日没の時間が近づいてきたので、エジプト料理のレストランへ。ラマダンの時期は日の出から日の入りまでイスラム教徒は食事をとらないのだが、日没後の最初の食事をイフタールといって、みんなそれをめがけて一日を過ごすという。夕方くらいは空腹がピークなのでイライラして喧嘩も起こりやすいらしい。入ったのはSaheb El Sa’ada、屋上にステージがあって、日没直前と日没後しばらくのタイミングでショーをやっている。タンヌーラという、白い服を着た男性が音楽にあわせて数十分間回り続けるショー。絶対に目がまわる。裾が広がってきれい。

 


イフタールのメニューは、水、ハイビスカスドリンク、サラダ、薄焼きパン、スープ、メインという構成。私はメインはチキンを注文した。なかなか来ない(絶対オーダー抜けてたか間違った)というなんやかんやを超えて、エジプト料理で生野菜やシンプルな煮野菜を食べるのはレアだというので喜んで食べる。全部で300EGPくらい(1500円くらいか)。薄焼きパンはケバブ的にも食べられて、まあ普通においしい…のだが、どんどん寒くなってきた! 正直おいしさよりも寒さがまさる。あとイスラム教徒にとっては3食分くらいに量だがこっちは普通に朝昼を食べてしまっていたため量が多い! ショーがこのあともあるよ〜と言われたが退席。

イフタールのメイン



とにかく寒いので身をくるむ布を手に入れよう…とハンハリーリの中を再度歩き、お土産物屋さんでベタな布をゲット。青と赤の布を買い、私が青、姉が赤を着る。「ぐりとぐらみたいだわ」と姉が言う。お土産物屋で、木の板にアラビア語でいろんな人名が刻まれているメモ帳を見つけて、自分の名前・みほこの「みー」に近い音のやつを店員さんに頼んでもらい購入した。3品で25×3=75EGP。まあ100均。

本当にみーと言う音なのかはわからない…

モスクにも入場できた。女性はモスクでは髪を隠さないといけないので、さっそく布が活躍する。めちゃくちゃ広い。そしてオープンエアの空間がでかい。

夜のハンハリーリも雰囲気がある

モスクの内側の中庭



そのあと、姉の友達がザマレクのカイロオペラハウスでクラシックの演奏会をやるよ〜ということでザマレクに移動。ザマレクはナイル川そばの小島みたいなエリアで、観光用のレストランやホテルが多い。ヒルトンやシェラトンなど高層ホテルもあって、また雰囲気が違う街だ。なんとなくみなとみらいっぽい。

カイロオペラハウス



カイロオペラハウスは上野公園に近い雰囲気で、コンサートホールやギャラリーが併設されている。撤収作業をしているギャラリーに入らせてもらったり、オペラハウスの中のカフェでカフェオレを飲んだり、出演する姉の友達(日本人)と会ったりと、だら〜っと開演を待つ。ラマダンなので21時半開演なのだ。

入らせてもらったギャラリー

防寒対策のための布をマントにしてちょけている人



演目はショパンのなにか。お腹いっぱいさと寒さ解消で、申し訳ないことにちょっとうとうとしてしまう…瞬間があったが、夜遊びを楽しませてもらった。

 

しかし一日一緒にいて感じたが、姉、めっちゃモテている。街で出会う男性から、なんか一個多いアクションをされている(一言でいいからもうちょっと喋りたいな〜って感じの絡み方)。さすが姉だ…わかるよ…と思うシスコンであった。

3日目はモカッタム泊。パット見はきれいだが、何もアメニティなどがないのがポイント

ミニバー的なものもあるがそっけない。一応三ツ星ホテルなのだが、三ツ星を期待してこれを予約したらがっかりする人もいるかもしれない(口コミはめっちゃ悪いw)

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