2009年からTwitterをやっていて、わりとライフログ的になっているところがある。「そういや昔はどんなこと言ってたっけ…」と自分のアカウント内で検索してみて、なるほどとなったり「いやそれはないでしょ」と思ったりする。
Twitterには夫のこともよく書いている(基本的に「書いていい?」と許可をもらったことを書いており、夫も私のTwitterアカウントを見ている)。こないだ「夫」で検索してみたところ、あらためてびっくりしたことがあった。
夫氏、めちゃくちゃ料理がうまくなっているのである。
2018年12月に今の家に越してきて(結婚は2020年2月)、いろいろ大きな変化はあったが、かなり大きかったのはキッチンが広くなったことだ(前の家はガスコンロ部分を完全につぶして物置にしており、自炊ができる環境ではなかった。物を食べる机もなかったので床で食べるしかなかった)。
そんなわけで2019年から私はおずおずと自炊チャレンジをするようになった。2020年には食洗機を導入したため、自炊に対するハードルがどんどん下がっていった。
夫はドリンク系を作って(いれて)くれることは多々あったのだが、あまり食事は作らなかった。というわけで、自炊スキルは私の方が比較的高い状態がしばらく続いていた。
そこに来てのコロナ禍。私はほぼ完全在宅になり、夫はけっこう出社していたものの、これまでの毎日会食がオンライン打ち合わせに変わってきて、家にいる時間が5倍くらいになった。そして緊急事態宣言により、20時以降外の飲食店が早めに閉まるようになった。
その結果、「仕事が終わった……家でなんか作って食べるか」という選択肢がお互いに生まれるように。そして夫も自炊に乗り出した。
夫ピが突然豚の角煮を作り始めたのですが、台所で「世の夫あるある…突然時間と手間のかかった料理を作り出す!!!」と叫んでいて客観視ができる男だ…となった
— 青柳美帆子 (@ao8l22) 2020年4月24日
3時間半の格闘の末に夫ピが完成させた豚の角煮うまかったしラードまで作ってくれて最高でしたが、それで完全にエネルギー切れを起こし「俺は豚の角煮作りに全ての体力を使い果たした男…」と倒れています(これはのろけツイートです)
— 青柳美帆子 (@ao8l22) 2020年4月24日
このときは豚の角煮を作るのに全てのエネルギーを使い果たしていたが、豚の角煮づくりはそのあとも続いた。回を重ねるごとに手際はよくなり、味はおいしくなり、体力の消費量も減っていった。最初の内は「材料は切ってほしい(包丁が怖いから)」と材料切りを私に託していたが、切らないもの&火を使わないものなども挟みつつ、だんだん包丁も使うようになっていった(今も玉ねぎは切れなくて私が切っていますが)。
豚の角煮。生姜焼き。クリーム&チーズ系パスタ。アボカドとトマトの冷製パスタ。桃とブラータのサラダ。魚の漬け丼や漬け茶漬け。ゴーヤチャンプル。この辺は既に私よりも上手だ。今日はナポリタンも挑戦してくれた。
写真はだいたい古いものから順に(多少前後してるかも。あと写真の数が少ない)。
夫はたぶんADHD傾向があり、例えば片づけと調理を同時にするような「料理」はかなり大変だと思う(ちなみに私もその辺は全く得意ではない)。でも過去ツイを検索をしてみると、どんどんうまくなっていて、どんどん料理へのハードルが下がっているのがわかって、すごいな~偉いな~とつくづく思う。夫のもうひとつ偉いところは、私は都度「皿が片付いてないよ」など主に片付けに関するフィードバックをするのだが、時折ムムッとしつつもちゃんと聞くのである。
大人になると人は変われないとよく言うが、練習と環境で全然変わる。これは夫だけではなく、私にも変化が起こった。昔は皿が洗えなすぎて友達に頼んで洗ってもらったが、今はなんと毎日そんなに苦も感じず洗っている。
夫に「これからの夫婦生活、相手にどうしても伝えてほしいことはありますか?」と聞いたところ間髪入れずに「貯金してほしい」と返ってきたので、あまりの操作性の悪さに泣きながらみずほダイレクトを再発行しマネーフォワードと連携しました。
— 青柳美帆子 (@ao8l22) 2020年3月14日
このあと本当に紆余曲折ありつつ、今は夫が提示した目標の額が口座にある。その過程でFP3級もとった(せっかくなので2級取得に向けて勉強中)。
夫婦のような近い関係だと、「所詮変われないだろう」と諦めてしまうのではなく、リクエストしていくこと、それができるようになったら褒め合っていければ、あくまでもお互いのペースではあるが、できることが多くなっていって、結果としてお互いのハッピーが増えるのではないか。おいしいごはんをたくさん食べられると私はハッピーだし、もし不慮の何かがあったとしても、できることが多い状態で迎えられればそうじゃないときよりも備えがあるように思う。
なお、ADHD傾向がある人や、パートナーがその傾向がある人は、以下の本が暮らしの参考になります。