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簿記3級ってどうなの?の現時点での所感

前回「お金のことを考えたくない人はFP3級を勉強するといい」ということを書いたのですが、同じくお金関係の資格っぽい「簿記3級」はどうなのか?というのもおまけで書いておきたいと思います。

結論から書くと「基本的に勉強しなくていい。でも勉強リハビリとしてはいい」です。

ao8l22.hatenablog.com

 

簿記3級とは日本商工会議所によると「業種・職種にかかわらずビジネスパーソンが身に付けておくべき『必須の基本知識』として、多くの企業から評価される資格。基本的な商業簿記を修得し、小規模企業における企業活動や会計実務を踏まえ、経理関連書類の適切な処理を行うために求められるレベル」といいます。ただFP3級と同様、簿記3級も実務レベルではありません。2級より上が実務レベルかな。

マネーリテラシー系のYouTubeだとどちらの受験もオススメされたりしていますが、個人的には「フリーランスのライターはFP3級を勉強するべき」と強く思いますが、「フリーランスのライターは簿記3級を勉強するべき」とは思いません(FP3級の合格レベルまで知識をつければ確定申告ができるが、簿記3級合格レベルまで知識をつけても確定申告はできないため/物を仕入れる系のフリーランスは簿記知識があったほうがいいかも…)。いまは基本的にfreeeなどの会計ソフトなどを使って処理ができるので、簿記の知識がなくても帳簿をつけられます。

簿記3級を勉強すると「帳簿、記帳、そういうのがあるのか」「決算とかいうときに何が行われているのか」「貸借対照表ってこれか~」というのがわかって、まあ無駄ではないんですが、実際に勉強で行う作業は左と右の帳尻をあわせるパズルです。ビジネス系でいい本がいろいろ出ているので、「社会がわかりたい!」「企業のお金のことがわかりたい!」というビジネス教養を求めている場合はそちらを読んだほうがいい気もします。

 

 

でもいいところもあるんですよ

簿記はこれまで年に3回の試験が行われていました。ですがコロナの影響でCBT試験(テストセンターでネット試験を受験する方法)が実施されるようになり、今後は2~3級はCBT試験の出題方式のほうにそろえていくようです。

簿記3級のCBT試験はほぼ毎日受けることができます。ちなみに私は18歳のときに「よし、簿記を受けるぞ!」と思って7割くらい勉強も終えたんですが、適切なタイミングで受験申し込みをすることができずに取得ならずでした。CBT試験が実施されなかったらずっと簿記3級合格できてなかった可能性ある。

FP3級のときにも書いたのですが、勉強習慣がもともとない人は「勉強して試験を受ける」ではなく、「試験を申し込んでそこに向けて勉強する」のほうが結果としてたくさん勉強することになると思います。自分で自分に締め切りを設定するということですね。簿記3級は1カ月後くらいの空いてる時間に申し込みをすればいいのでぴったりで手軽です。受験料も3000円くらいなのでそんなに高くない。

会社員になってから勉強習慣が完全に途絶えている…という人も少なくないと思うのですが(エンジニアの人とかはそんなこともなさそうだが)、簿記3級の勉強は簡単な仕訳からスタートして最後に仕訳の知識を全部使ってちょっと歯ごたえのある決算仕上げって感じなので、非常に勉強リハビリとしていいです。知らん単語が多いのも「勉強してる~!」って自己肯定感を得られる。

 

勉強法

一応勉強法も書いておきます。使ったテキストは滝澤ななみさんの「スッキリわかる 日商簿記3級」です。実際は18歳のときに「やるぞ!」と思って購入したテキストがあったのでそれを使いました。簿記はそんなに情報が更新されていないので、古本屋とかで売っているちょっと前の版のテキストを使ってもよさそうです。

↓の本はネット試験(CBT試験)に対応しているのをウリにしているようです。 しかし安いな~(受験者数が安定して多いからこの安さにできるんだろうな)。

スッキリわかる 日商簿記3級 第12版 [テキスト&問題集] (スッキリわかるシリーズ)
 

ネット試験対応と書いてないテキストも使って大丈夫ですが、本番は「試験時間が1時間」「大問が5問じゃなくてだいたい3問」ということをなんとなく意識しておくとよさそうです。私はそれを知らずに受けにいって「時間ないじゃん!」と非常に焦りました。1時間はけっこうギリギリ。

 

まとめ:簿記3級を合格して得られるもの

・「自分、勉強ちゃんとできるやん」というちょっとした自信

・freeeに入力したときに自動表示される「仕訳」に「フ~ン、わかるわかる、これね」となる

・freeeの入力画面にアレルギー的なものを感じない