ウェブ解析士の資格を取りました
WACA(一般社団法人ウェブ解析士協会)による民間資格「ウェブ解析士」の資格を取りました。以下メモ。
ウェブ解析士って何
サイトによると〈昨今のマーケティングにおいて、インターネットを使わない選択肢はありません。アクセス解析をはじめとしたウェブ解析データを活用し、デジタルマーケティングを通して事業の成果を導く人材、それがウェブ解析士です〉とのこと。データアナリスト寄りの勉強ですが、どちらかというとデジタルマーケに紐付いている内容になります。
受験のきっかけ
以下↓のデイリーポータルサイト改善記事がかなり面白かったのがきっかけです。
この記事はデイリーの有料会員獲得をいかにして増やすか?ということを追いかける連載なんですが、そこで協力しているのが「ウェブ解析士マスター」。へ〜そういう名乗りがあるんだ〜というところから興味を持ちました。
20代からずっとネットメディアに関連するところで働いているのですが、データを活用してビジネスを成長させる…みたいな話は実務でも重要性をひしひしと感じていましたし、記事やウェビナーでの定番企画でもあり関心が強いところでした。GoogleAnalyticsやそれに類するものは触ってはいたものの、社内のデータに強いマンがいい感じのワークスペースを作ってくれていて、そこを見ているのがほとんど。もうちょっと一気通貫した知識がほしいナ〜という課題をもっていたので、ウェブ解析士の勉強はちょうどいいかもなと思い受験を決めました。
受験にかかったお金
ウェブ解析士は三段階あり、ウェブ解析士(ここがいわゆる初級)、上級ウェブ解析士、ウェブ解析士マスターと続きます。こういう資格あるあるとして、飛び級的な受験はできず、下から順番に受けていく必要があります。
ウェブ解析士の試験費用は1万7600円、公式テキスト(PDF)が4400円で、合わせて2万2000円。けっこうお高いわね〜という印象です。しかも次年度からは会費6600円がかかりますw
ちなみに認定講座というオンライン講座も1万1000円で受けられるのですが、私は受けませんでした。好きな先生がいてこの人の話を聞きたい!!みたいな感じじゃなければ受けなくてよいと思います。
勉強方法・時間
公式テキストPDFを全部印刷して、頭からつら〜っと読んでいくやり方でした。なお公式テキストには実践問題的部分がないので、頭にはあんまり入ってきません。また、GA4に関する説明は多いのですが、実際にGAに触るようなことはないので、これを学んだとてGAの触り方に習熟できる感じではないと思いました。私は手を動かす系がないとなかなか物事を覚えられないのでちょっともどかしい! ただ手を動かすのをやりたい場合、実践でやっていったり、Udemyとかでやっていったりするといいのかなあと思っています。
勉強時間はテキストを通して1周読んで6-7時間くらい。メディアの区分や、デジタルマーケティングの項目があるので、そっちの経験が多い人はそこまで勉強時間はいらないはず。
試験
オンライン&テキスト持ち込み可2時間試験のため、難易度は非常に低いです。「これなんだっけ?」があっても調べればいいので。公式問題集も売っているようですが、ほとんど必要ないと思います。
私はというと、数問落としちゃったものの、合格できました。なお不合格の場合は+1万2100円で再試験ができます。
勉強できてよかったこと
最初にメディアの世界に飛び込んでしまったので、ウェブ=ウェブメディア、という気持ちでいたのですが、事業会社がウェブサイトを通じて何を目標にしてどう設計しているのかを理解できたのはよかったです。PV(広告収益)モデルのウェブメディアだと、PVがイコール目標になるのですが、そういう考え方は実は本流ではなく、事業会社がウェブサイトを活用したいとなったときはコンバージョンなどそれぞれ目指すものがあるんですよね。という、当たり前体操ではあるのですが、体系的に実感できたのはよかったです。
費用面に対する感触
資格の維持に年間6600円かかること、上級ウェブ解析士認定講座にはさらに+8万8000円かかることを考えると、う〜〜ん高いかも!という印象です。
上級ウェブ解析士の認定講座は、Zoomなどオンラインで数回受講してレポートを仕上げていくというもので、やっていることは興味あるものなのですが、価格面でちょっと悩んでいます。
現時点の気持ちでは認定講座は受けずに実際に実務の中でレポート作っていって、なんとかメンター的な人を見つけてその人にフォードバックもらったほうが力になるかもな…と感じています。
まとめ
受けて損はなかったとは思わないが、めちゃくちゃオススメする感じでもない。
なんとなく上級からの内容に専門性を感じる。ウェブ解析士単体だと、どういう人がこの資格を必要とするのか漠然としているかも。突然ウェブ担当に放り込まれた人がやってみるのはよさそうだけど、世の中にはいいデジタルマーケティングの本があるし、オウンドメディア運営の本も増えてきているのでそこと比較するとちょっと不利か? 全体像を把握するにはいいかも。
…という、なんとも言えないメモですが、検討している方の参考になれば!
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