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サイゼリヤとTwitterの「ある法則」

Twitterサイゼリヤが盛り上がっている。全く関係はないと思うが株価も上がっている。

今回サイゼリヤTwitterで盛り上がった原因は大きくふたつあり、ひとつが1月19日にriokaさん(@moorioka)が投稿した「おてんばだった幼なじみとサイゼリ●でデートしてみた。」漫画、もうひとつがクレハさん(@KU_RE_HA)による「サイゼで喜ぶ彼女」イラスト

riokaさんは2月4日にサイゼデート漫画の続編「おてんばだった幼なじみとコ○ダ珈琲店でデートしてみた」を投稿していて、漫画内の食べ物描写をめぐってTwitterが荒れていた。時系列的には、コメダ漫画によってアテンションが上がっていて、1月に投稿したサイゼ漫画も想起され、その流れかもしくは同時多発的にクレハさんが投稿したサイゼで喜ぶ彼女イラストでさらにサイゼが想起され、いろいろな人がそれぞれサイゼを語って言及数が増え、その言及を見た人がそれぞれサイゼの話をして…という流れだろう。

ちなみにTwitterを見ているとインターネット全体でサイゼがめちゃくちゃ盛り上がっていると感じるだろうが、Googleトレンドを見ると全然変化なし。インターネットではなくTwitterで局所的に盛り上がっているというのが適切な表現であろうと思う(というわけで「Twitterで盛り上がっている」という表現にできるだけ統一している。「盛り上がっている」はポジティブでもネガティブでもなく、言及数が増える、トレンドになっている、くらいの気持ちで読んでほしい)

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通常運転のGoogleトレンド

 

とはいえこの「サイゼがTwitterで盛り上がる」、インターネット歴が長い人間はなんとなくデジャブを覚えているのではないか。「この光景…以前にも…?(目をゴシゴシ)」という感じになってはいないか。

私が「サイゼの話」と聞くと真っ先に思い出すのは、Togetterにまとめられた「35歳の男に初デートでサイゼリアに連れて行かれたでござる」だ。Togetter本体ではすでにまとめは削除or非公開になっていて、WebArchiveTogetterをまとめサイトにもっていったものから当時の様子をうかがうことができる。はてなホットエントリーにもなっていた。

内容はというと「35歳の男に初デートでサイゼリヤに連れていかれた」というなんてことないものなのだが、「『おいしいイタリアン』って札幌→新さっぽろJR移動で連れていかれたお店がサイゼリアだった」「『知らないかもしれないけど、東京ではメジャーな店なんだよ。向こうではよく行ってたんだ。』とドヤ顔で教えてくれた」という、細部が輝いていて非常にいい。細かいことだが「サイゼリ“ア”」になっているところもいい。

このTogetterはTwitter×はてブで盛り上がっていた。当時の反響はTwitterを「35歳の男に初デートでサイゼリアに連れて行かれたでござる」で検索すると出てくるので興味あればお試しください。

さてこの「35歳の男に初デートでサイゼリアに連れて行かれたでござる」、2012年の話なのだ。この数字は覚えておいてください。

 

「妙だな……自分はTwitterでサイゼの話をした記憶があるが、『ござる』ではないな…」という人もいると思う。

もしかしてそんなあなたが見たのはこのツイートではないか?

 

前後のツイートをさかのぼるのは難しいのでこちらもどうぞ。

togetter.com

これは婚活ハムスターで知られるひかりんさん(@hikarin22)の注意喚起ツイートで、「婚活の初回デートでサイゼに行くな」「とはいえいつかサイゼには行け」ということを言っている。余談だがひかりんさんは5年前から一貫したことを言っていてすごいなと思った。

さてこの「初回デートでサイゼ」、2017年の投稿なのである。

 

おわかりいただけただろうか……………?

 

「35歳の男に初デートでサイゼリアに連れて行かれたでござる」、2012年

「初回デートでサイゼ」、2017年

 

そして「サイゼで喜ぶ彼女」、2022年!!!!

 

つまり……5年周期でTwitter内でサイゼ×デートネタが盛り上がっているということなんだってばよ!

 

この「法則」に従うと、次は2027年にサイゼデートネタがバズります。もし当たったら褒めてください。

5年くらいでSNSって普通流行り廃りが変わって人も入れ替わるので、毎回初見みたいな感じでバズるのは本当に初見なのかもしれない。「前にも見たな…」という人は長老の可能性があります。