同人誌を「組む」のってメッチャ面白いよという話
2018年の同人活動は自分の個人誌は作らず、合同誌ばかりを作っていました。その「作る」は、編集作業で入るというのもあるんだけど、どちらかというと「組む」方です。
デザインスキルは全然ないのですが、同人誌を組むのはかなり楽しく、秋ごろから19年1月にかけて3冊組んでいました。
●11月文学フリマ→「失恋手帖2」
エッセイ部分のデザインは「失恋手帖1」のときのものを利用したので、自分で新しく作ったのはインタビュー部分。佐伯ポインティさんインタビューは、ポインティさんのポップな雰囲気、明るいエロスな感じをどう出せるかなーと思いながらフォントを選んだ。ポインティさんはハートが似合う。
このインタビューをしたのは山口亮さんだったので、聞き手の部分のフォントの名前を「りょう」にした。誰にも気づかれないけど楽しかった。
●12月冬コミ「カタリストアナザーサイド#1」
同人ゲームサークル「カタリスト」の同人誌(+新作体験版)を作るのを手伝いました。座談会の構成もしている。
これは全く自分が関わっていないコンテンツに関する同人誌なので、すごく編集っぽい気持ちで組めて楽しかった~! 個人誌だと、前書きとかあとがきとか、あとリードとかコーナータイトルとか、やや気恥ずかしくてあんまりつけたくないじゃないですか。でも自分の成分が全くない同人誌だと、100%読者目線で「ここにリードほしいっす」とか「ここにエモフレーズください」とかが言えるんですよね。新しい発見でした。
あとオーダーが「ゲーム『デイグラシアの羅針盤』のファンに向けたものを」というものだったのですが、「ファンの気持ちになるとこういうのが知りたい~」といろいろ話せたのもよかったです。これも自分が少しでも関わっているコンテンツだと、読者が何を求めているのかとたんに見えなくなるんですよね。不思議だ…
●1月Webメディアびっくりセール「ねとらぼん 特集:ネットと銭湯サウナ」
明日(1月19日)にWebメディアびっくりセールで頒布するねとらぼの同人誌「ねとらぼん」も作りました。
これはメチャクチャ組む時間がなくて(本業が圧迫を…)超特急でやったので、もっとリードがほしかったな~とかもっとあの部分もこの部分も凝りたかったな~という心残りはありますが、中身はいろいろなライターさんに書いてもらってどちゃんこいいので買ってください(宣伝)
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いくつかのページに関しては、同僚の黒木くんがラフを切ってくれたのですが、人の書いたラフに合わせて組むというのは初めてでした。非常に学びがあり、今度自分がラフを切るときはこういうところを気を付けよう~という気持ちになったのもよかったです。
同人誌を「作る」というとき、大体中身のことが中心になりますが、パッケージのことを考えるのもまた同人誌作りであり、そこにも独特の楽しさがありますね。
客観性と主観性をいったりきたりするのは編集・ライターには欠かせないスキルであると私は思っているのですが、同人誌を書き手ではない立場から関わるというのは、そういう切り替えの体験ができる楽しい機会でした。
可能ならこの感覚を、自分の書き仕事だったり個人誌だったりに生かしたいですね。なかなか難しいんですけどね。2019年は機会があればもっと同人誌作りに関わりつつ、個人誌も出せたらいいな~と思っています。
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