年頭所感2023
2023年にやりたい10のことを書いておきます。けっこうベタなやつもあって気恥ずかしいのですが、目標の実現のためには宣言しておくのが重要とあらゆるところで言われているので書いておくことにします。いずれも頻度は目安・平均。
- 1.週に1回のブログ更新
- 2.週に1回の自炊(火を使う調理)
- 3.6kgの減量
- 4.月に2本過去のドラマシリーズを見る
- 5.購入したものの記録・振り返り
- 6.個人音声コンテンツ(podcastなど)の復帰
- 7.英語のレベルアップ
- 8.2カ月に1回の運転
- 9.質問箱のデータをscrapboxに移す
- 10.給料日ラジオの切り抜き作成
1.週に1回のブログ更新
これまで自分の生活ログはTwitterに集まっていたのですが、イーロン・マスク以降、Twitter以外の場所(Twitter的なもの以外でのテキストログ残し)の必要性を感じるようになりました。それがブログなのかはちょっとわからないのですが、自分の主軸をブログ方面に向けるようにしたいなと思っています。
2.週に1回の自炊(火を使う調理)
そろそろ外食の塩分がしんどくなってきた!
3.6kgの減量
2020年と比べていつのまにかそれくらい増えていた。健康的に減らしたいです。
4.月に2本過去のドラマシリーズを見る
2022年の前半に「1日1本映画を見る」というのをやって、3ヶ月くらいは実践できたのですが、仕事が忙しくなって持続不可能になってしまった!持続可能なもので、かつ自分が弱いタイプのエンタメとして、名作・傑作と言われているドラマシリーズを見たいです。
5.購入したものの記録・振り返り
自分が何をどう消費しているのか雰囲気でやっているな…と思い、物欲と向き合いたく。ノーマネーデーとかもやっていきたい。
6.個人音声コンテンツ(podcastなど)の復帰
夫と映画を1日1本見るPodcastをやっていたのですが、夫の仕事がはちゃめちゃに忙しくなったことで続行不可能に。でもコンテンツについて喋ることは楽しいし、喋り方の勉強になるので、なんらかの形で復帰したいです。
7.英語のレベルアップ
2022年、海外出張があったので付け焼き刃的に英語を勉強したのですが、まじで付け焼き刃だった!ので、今年はもっと勉強したいです。
8.2カ月に1回の運転
2022年に習得してもっともよかったことのひとつが運転。忘れないようにこれくらいのペースでは運転したい。
9.質問箱のデータをscrapboxに移す
ずっとやりたいと思っているんだけどPythonの知識と勢いが足りなくてできていない。外注も視野に入れてやりたい。
10.給料日ラジオの切り抜き作成
ずっとやりたいと思っているんだけど動画編集の知識と勢いが足りなくてできていない。外注も視野に入れてやりたい。
年末に答え合わせできるといいな。今年もよろしくお願いします!
2023年の抱負は、(1)日常のログやメモを記載する場所をTwitterから別手段に移す、(2)メモを体系的に取る、(3)名作ドラマを見る、(4)健康的に体重を減らす です。今年もよろしくお願いします!
— 青柳美帆子 (@ao8l22) 2023年1月1日
特別お題「わたしの2022年・2023年にやりたいこと」
【クリスティー】「ポアロのクリスマス」クリスマスにはクリスティーはマジ
ダイヤモンドで一財産を築いた偏屈な老人シニオン・リーは、クリスマスに家族を集結させた。四人の息子とその妻、会ったことのない孫娘、過去の仕事仲間の息子……確執や利害で複雑にこじれた人間関係は、クリスマスの夜に悲劇を起こす。老人は密室状態の部屋の中で血まみれの死体となって発見される。老人を殺したのは誰なのか? 殺害の動機とは?
“クリスマスにはクリスティーを”という惹句が昔からあり(クリスマス期間にクリスティーは頻繁に新作を出していたとのこと)、クリスマスなので読んだのだが、マジで面白かった。
フーダニットであり、珍しく密室ものなのでハウダニットでもあり、さらにわりと意外な犯人もの、さらにさらにクリスティーらしい人間関係ものでもある。それぞれの息子の性格づけがはっきりとしていて、その妻との会話が緊張感とリアリティがある。スペインから来た孫娘のあざやかな描写もいい。
「杉の柩」的な、愛情深く理知的だが何かを秘めている女性キャラクターで言うと、息子たちの妻ふたり、リディアとヒルダにグッとくる。彼女たちのセリフと雰囲気によってぐいぐいと読めるし、ミステリ的にもどんどんミスディレクションされる。
クリスマスについて言及しているポアロの会話が好きなのでメモしておく。
「クリスマス期間(タイム)は」と彼(※警察大使ジョンスン)は言った。「平和、善意――その他、そういった精神が人々の心にいきわたっているときだからね」
(中略)
ポアロは自分のテーマを追求した。
「ところで、家族の場合には一年中離れ離れになっていた家族の者が、ふたたび一つところに集まる。こうした条件の下では、そこに多くの緊張が起こることは、きみも認めるでしょう。やさしい気持ちを持たない人もやさしげに見せようとして、自分自身に大きな抑圧を加える! こうして、クリスマスの期間にはたくさんの偽善が――なるほど、それはよき動機からくわだてられた偽善、尊敬すべき偽善かもしれないが――とにかく多くの偽善が行なわれるものです」
【クリスティー】「パディントン発4時50分」“なにがなんだかわからない”を恋愛で読ませる剛腕
クリスマスを間近に控え、ロンドンに買い物に出ていたミセス・マギリカディは、帰りの列車の中で殺人を目撃する。現場はすれ違う列車の客室の中、男が女を締め殺している。男は後ろ姿で顔を見れないが、女が死ぬところを確かに見たのだ……。駅員や警察に申し出ても“おばあちゃんの見た夢”だと思い相手にされず、事件は闇の中に消えようとしていた。しかし、ミセス・マギリカディには友人ミス・マープルがいた。ミス・マープルの推理と人脈による捜査は、孤立した古い屋敷とその家族にたどり着く。
クリスマス前のワイワイなイギリスの描写から始まり、ショッキングな殺人事件が描かれる。ここがかなり映像的なシーンで引き込まれる。列車ミステリになるのだろうか…!?と思いきや、対向車両なのでそんなことはなく、屋敷への潜入調査になっていくところが意外で面白い。冒頭で「この引きはめっちゃいいけど…このあとどうするんだ!?短編で終わっちゃわない!?」と思うところだが、そんな心配はものともせず事件が広がっていく。
クリスティーのミステリは動機がものすごく大事。その点このお話は「この殺人で得をする人は誰か?」が全然読めなくて難しい。事件の全貌が掴めないところに仕掛けがあるわけですが、その「何が起こってんのかは全然わからないが、人が死ぬな…」みたいなところを楽しく読み進めることができるのは、ミス・マープルの“足”的役割を果たすスーパー家政婦ルーシー・アイルズバロウの存在が大きい。
ルーシーは高給・期間給でしか働かないフリーランスの家政婦で、そのスキルも人間関係構築力も美貌も教養も優れている。家の主人達が「ルーシーに任せれば長期間家を空けても平気」と安心できるようなプロフェッショナル。そんな彼女がミス・マープルの頼みでお屋敷に潜入し調査をする…というのが前半。彼女がとてもよくてぐいぐい読めちゃう。
ルーシーは屋敷の男達(容疑者達)に次々と求婚されていく。正直どの男もルーシーにはあわねえわ…と読者としては思うわけだが、この恋愛可能性の描写も一部の読者には強烈な目眩しになりうる(ちょっとでも好感を持ったほうが犯人でいてほしくない、みたいな気持ちが、怪しさをスルーさせることは実際にある)。
最後、マープルがルーシーの恋愛関係についてお見通し的発言をするのだが、読み終わった私は「えっ!!!ルーシーは誰が一番いいと思ってんの!?答えを書いてよ〜!!」と思った。私はマープルではないので事件の謎も恋の謎も解けない…。