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FGOは私にとってはクソゲーではないという話

「Fate/Grand Order」(FGO)というスマホゲームにハマっている。もともとTYPE-MOON作品はすごく好きなので(月姫2をいつまでも待っている)、リリースされたら絶対にやるぞ!と思っていた。

TYPE-MOONエース Fate/Grand Order (カドカワムック)

TYPE-MOONエース Fate/Grand Order (カドカワムック)

 

 このムックにも一部で参加させていただいている。サービス開始をめちゃくちゃ楽しみにしていたし、今もものすごく楽しんでプレイしている。

 

……ただ、FGOをプレイしていない人から、「FGOってクソゲーなんでしょ?」という声を聞くことが多い。プレイしている人もそう言うことがある。そのたびに、「えっクソゲーじゃないよ!」と言いたくなる。

これはひいきめなしに、私にとって今のFGOはクソゲーじゃないんだ!ということをどうしても主張しておきたい。その一心でこのエントリを書く。

 

初動の問題

FGOは、サービス開始時は確かに問題が多かった。本来予定されていたサービス開始月より大幅にずれたうえ、iPhone版はAppleの審査の問題でさらに延びた。

また、ようやくiPhoneでもプレイできるようになったところ、アクセスが殺到。サーバーがダウンし、メンテナンスも度重なった。

そして戦闘。ストーリーはまちがいなくおもしろいが、大量に出てくるワイバーンが異常に手ごわかった。なんだよこれ全然勝てないじゃん!ガチャ回して☆5を手に入れないとクリアできないんじゃ!?という雰囲気が蔓延していた。

当初開放されていたストーリーが序章と1章しかなかったのも不満をもたれた。2章の実装は予告されてもいなかった。アプリリリースとともにすべてのストーリーを遊べるのだと考えていたファンは大きく裏切られることになった。

このころのイメージから、FGOは「回線が重い」「戦闘システムがよくない」「ガチャゲー」「メインシナリオが全然増えない」という批判をされることが多かった。また、ソシャゲ―には欠かせない「イベント」がなかなか始まらないのも不満を増やした。これらの批判は、確かに当初は的を射ていた。

 

でも今は違うんですよ!

でも今は、これらの問題点はかなり解消されている。

回線の問題はいまだにあるが、なんとか対策をしようと試行錯誤しているところが見られる。サーバー強化作業をこの間おこなっていたし、イベント開始と同時に落ちるという恒例の儀式も、イベント開始時刻を早朝にするという荒業で回避するようになった。もちろん100点満点とはいえないが、「全く繋がらないクソゲー」というのは適切ではない。緊急メンテもかなり減った。(追記:イベント6時開始は労基的にどうなの?というご指摘をいただいた。確かに…。朝10時以降に開始でも落ちないようにサーバーは強化していってもらいたいところです)

 

次に戦闘システム。当初はむしろプレイヤーがFGOの戦闘システムを理解できていなかった。

基本的に、カードタイプのソシャゲは、高レアが無双をできるくらいに強く、低レアは高レアの経験値用、という扱いをされることが多い。SSRのキャラにNのキャラはどうやってもかなわないのがふつうだ。

しかしFGOは、なぜか☆2のキャラが☆5に勝ち得てしまう。レベルを上げ、スキルを強化し、使うタイミングと相性を極めれば、ふつーに☆2がめっちゃ強くなる。

たとえばFGOの攻略記事を多くあげている電撃オンラインでは、低レア縛り攻略記事がバンバン出ている。

dengekionline.com

高レアだけで固めても、戦略が悪ければあっさり全滅する最高難易度。しかし戦略をちゃんと組めば、低レアだけでクリアできる。これはなかなかすごいことだと思う。

こんなブログまである。

satmra.kagome-kagome.com

このブログを読むと、低レアからトップレアまで、それぞれの使い道がガッツリあることがわかると思う。確かに☆5は強いが、☆5にしかできない仕事はない。無双ができないようになっている(唯一の例外が孔明だったが、12/28の新プレイヤースキルの実装で代替手段が登場した)。

以前私が脱落してしまったソシャゲは、SR~SSRをそろえていることが必須だった。イベントやガチャで強いSSRを確保できなかったプレイヤーは「地雷」とされた。まあそれはそのゲームがひどすぎただけかもしれないんだけど、それを考えるとFGOはかなりバランスがよいと思う。

 

ガチャについて。確かに☆5と☆4は出にくい。10連をまわして大爆死ということもたくさんある。しかしそれはソシャゲのガチャシステムの問題であって、もはや避けて通れないものだ。

そしてFGOは、イベントのたびに性能のいい☆4をガンガン配る。どんなにガチャ運がなくても、どんなに無課金をつらぬいても、イベントをやっていけばパーティをすべて☆4で構成することが可能である。とはいえ、☆4だけで構成したパーティで勝てるわけでもない(逆に☆3だけで勝てることもある)のは、先に述べたとおり。

 

最後にストーリー。2章までは確かに時間がかかっていたが、3章以降はコンスタントに配信されている。

待望の4章も、今日12月28日に配信されることとなった。

FGOのストーリーは「1年間の物語」という設定なので、1年間でちょうど終わるように3章以降は随時配信していくんでしょう。その間を埋めるイベントストーリーは奈須きのこの書き下ろしだったりするので正直めっちゃおもしろい(信者並みの感想)。

 

そんなわけで私にとってFGOはクソゲーではない。ただし、どんなにTYPE-MOON作品が好きでも、むしろ好きだからこそ、このゲームをクソだと思う層はいそうだなとも思っている。

それは、特定のキャラクターが大好きなファン。人気のあるキャラクターはガチャで出にくくなっている。また、課金をガンガンしたからといってそのキャラが出るわけではない。「このキャラ(☆5)が絶対にほしい」と思う人にとっては、このゲームは本当にしんどいと思う。私も「ぷよぷよクエスト」でシェゾが実装されたとき、すべての理性を捨てて引くまで回した。1万5000円の時点で出たからよかったが、出なかったら何万まで回していたか自分で自分がわからない。

私はTYPE-MOON作品はキャラも好きだけどなによりストーリーが好きなので、そういった闇落ちはしないですんでいる。だけどアルクェイドとか式とか実装されたらこれわかんねえな……。

そのときはもしかしたら手のひら返しをするかもしれない。でも少なくとも、今の私にとって、FGOはクソゲーではなく、むしろめちゃくちゃ好きなゲームなのだった。