アオヤギさんたら読まずに食べた

暮らし、エンタメ、金、自己啓発、ときどき旅

タヒノトシーケンスvol.2「巨大ないきもの、囁きながら眠る」見た。よかった

タヒノトシーケンスの第2回公演(なのかな?)「巨大ないきもの、囁きながら眠る」行ってきました。おもしろかった……。

 

f:id:ao8l22:20170122134031j:plain

タヒノトシーケンスって?

架空の地方都市「田丁町」を舞台にした短編演劇プロジェクト。
TRPG (テーブルトーク・ロール・プレイング・ゲーム)の手法を生かし、仲井陽を中心に、数年に渡って創出された膨大な町の設計や情報のアーカイブを作品背景に持つ。
 町中の道はあまねく迷路のように曲がりくねり、鳥居に十字架がくっついた〝クライスト神社″や、とりあえずなんでも診察する〝重篤病院″、5割の確率で飛行機が行方不明になる〝金田飛行場″、昼に突然太陽が消えてしまう〝黒昼″など、シニカルで奇妙な世界観が特徴。ちょっと不思議で可笑しく、時にほの悲しい日常を描写する。ミニマルな舞台装置に、プロジェクターでアニメーションなどを投影することによって、町の風景を立ち上げる。2015年夏に初の公演を行い、大好評を博した。

とのこと。なんじゃそりゃ?と思うでしょうがすこしふしぎな世界観でとてもよかったです。

私はあまりTRPG経験がないんですが、以前「ファミリーズ!」という、プレイするにつれてどんどん町の設定ができていくやつを遊んだことがあり、すっとなじめました。町の設定も、住民の設定も、キャラクターシート的な感じでできていくんでしょうね。一公演ごとにきっと成長点が与えられて一個設定が増やせたりするんだ……。

舞台全体のデザインが洗練されていて面白いです。ストーリーも、よくできたショートショートを演劇にしているような感じでとてもよかった。

 (追記)キャラクターシート公開されてました! こういうのマジで大好き……オタクだからまじまじと見てしまう…… ▶︎田丁町 住民票 | タヒノトシーケンス

 

各話について

今回の演目は全部で6話で、同じ町を舞台にしているので、人々はゆるーくつながっていたりします。ただ、連作短編というわけではない。

「ツアーズ/踊り問答」

地方定住支援でやってきた新しい住民。ちょっと奇妙な「田丁(タヒノト)町」での暮らしが始まった。自治体から与えられた家には満足している…たった1点を除いては。

「Strawberry Wrong Cakes2」

休憩中に話す2人の男女。ねえ、ケーキって、最低限おいしくなくちゃダメじゃない?

「ダスト・イン・トランスレーション(火曜日)」

ある日、妻は事故に遭い、重篤な障害が残ってしまった。その障害とは、相手の言っていることがわからないというもの。それを解決するためにやって来たのが“日本語を日本語に通訳する”スタッフ。陳という名の中国人は、夫の言葉を“通訳”して妻に伝える。奇妙な3人の関係がはじまった……。

「スーパーで天啓を得た女」

ある日私は気付いてしまった!世界の真理を!

「鳥らしきもの」

父が死んだ。残されたのは、父が1人で住んでいた家と、ベスという名の鳥らしきもの。僕は父の葬式で泣けなかった。父は愛されるべき人間だったのか、悲しまれる人間だったのか。それとも。

「Three Monkeys」

実は私、ツボを押すのがうまいんです。えいっ。

 

中でも「ダスト・イン・トランスレーション(火曜日)」が好きでした。ディスコミュニケーションの話に弱い。あとNTRっぽいのもいいですね(愚かな感想)。

 

ちなみにこちら、相模女子大学グリーンホール(小田急線相模大野駅が最寄り)で行われていて、1/22(今日ですね)の18:30~の回の当日券はどうやらあるようなので、お近くで暇な方がいたらぜひ……。

公式サイトはこちらです。▶︎NEXT | タヒノトシーケンス

第3回公演があったら行きたいな。楽しみです。