新年から放送開始した「ユリ熊嵐」。1月8日には『ユリ熊嵐 公式スターティングガイド』が発売されました。主な内容は、キャラ紹介、1~2話のあらすじ、キャスト&スタッフインタビュー、美術ボード、そして幾原監督・森島明子さんの対談。
(Amazonで書影が出ない…めっちゃかわいい表紙です)
このスターティングガイド、特に幾原監督×森島明子の対談に、悪いオタクが第1話を見て聞きたいことはだいたい書いてあります。
(幾原監督が百合に惹かれた理由)
例えば、「愛」について描きたいと思ったとする。今、男女のキャラクターで恋愛を描くのは難しいと思う。(中略)でも、百合というジャンルに飛び込んで、メタファーとしていろんなものを表現すれば、愛は非常に描きやすい。
「ユリ熊嵐」は愛のお話です。
(『羆嵐』との関連について)
『羆嵐』は単純にエポック的な作品じゃないですか。「マタギ」という存在をストーリーとして知らしめた最初の作品。でも結局はそんなに意識しませんでした。(中略)少し調べましたという程度で扱うのは良くないと思いました。
紅羽の部屋の美術ボードでも「熊の写真」の言及アリ。遊び心…といってはあれですが、直接的な関連がなくなったぶん、一種のお遊びとして熊の写真(いまだに出所がわからない例の謎画像)を使っているのかもしれないですね。
発売されたばかりの本なので引用は控えめにしますが、このほかにも「クマは死のイメージ」「承認欲求が大きなキーワード」といった話もあるので、「ユリ熊嵐」について毎日考えて具合が悪くなる前に(なった)買うのがオススメです。
編集・執筆は天野昌直さん。「少女革命ウテナ」「輪るピングドラム」関連のイラスト集などでも編集に関わっている方です。たぶんすごくファンに近い目線を持ってらっしゃるので、かゆいところに届くインタビュー構成。この仕事ぶり、憧れます。
マンガ版もおすすめ。めっちゃ好き。
今から2話を正座待機します。