アオヤギさんたら読まずに食べた

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2018年2月で面白かったエンタメ5選

2018年2月で面白かった小説、本、マンガ、映画、イベント、ゲーム、アクティビティ、その他もろもろ、エンタメっぽい要素があるものを5つ選んでいきます。順不同です。

 

【1】アンナチュラル

めちゃくちゃ面白い!!!久々に連続ドラマにドハマリしています。ねとらぼでこんな記事も書きました。

nlab.itmedia.co.jp

現状一番好きなのは2話。最新の8話もすごくよかったです。あまりにも巧みすぎて逆に「うますぎるのでは…」と思わせるくらいうまい。

 脚本の野木亜紀子さんが手がけた作品は「逃げるは恥だが役に立つ」しか見たことがなかったのですが、やはり構成と会話のうまさは業界でもメッチャ評価されているとのこと。

美術手帖2018年2月号

美術手帖2018年2月号

 

野木さんのインタビュー目当てで読んだ「美術手帖」は他にもいろいろと面白かったです。オススメ。特にTBSの編成の人の「みんな性善説の物語を求めている」にははっとさせられました。

アンナチュラル、残り2話が楽しみだし、ぜひ続編もやっていただきたい。

 

【2】バーフバリ2

 1は見てないのですがめ~~~っちゃよかった!予想を上回るエンタメが次から次へと投入されて、脳が気持ちよい二時間。しかも脚本も呼応関係がガッチリと練られているので安心して楽しめます。もうアマプラにも入ったみたいだけど可能なら映画館で見てほしい……。

 

【3】一井かずみ作品

友人F氏に勧められて読んだ少女マンガなんだけど面白くて一気に3作品読んでしまった。

きっと愛してしまうんだ。(1) (フラワーコミックスα)

きっと愛してしまうんだ。(1) (フラワーコミックスα)

 

疲れたアラサーOLの心に刺さる。

ブレイク作の「さあ秘密をはじめよう」は一般職事務のOL、「どうせもう逃げられない」はOLに憧れるも紆余曲折あってデザイン事務所の受付になる女の子、連載中の「きっと愛してしまうんだ」は超有能の営業でクール美女(でも中身はちょっと天然)とヒロイン像がちょっとずつ違うのが面白い。

どのヒロインにも共通するのが「人の本質を見抜くのがうまい(でもそれは恋愛エピソードで発揮されるのではなく、仕事現場で発揮される、恋愛はむしろちょっとポンコツ)」というところで、なるほどなーという。少女マンガを読むときに「もうちょっと仕事をちゃんとしてほしい」と思うことがあり(私はね)、とはいえ仕事の話をしすぎるとわからなくなることも多いだろうが、 仕事の話は基本を押さえつつ、主人公の「見抜く力」を描くことで広い読者に感情移入させることに成功しているように思う。この辺りはもうちょっと詳しくまとめて書きたいです。

 

【4】スリービルボード

驚異的なまでに脚本がうまい。舞台はミズーリ州の片田舎(差別も偏見もあるよ!)。娘をレイプされて殺された母親が、町はずれの看板に3つのメッセージ(広告)を出す。そのことで街の人々は変わっていく…というストーリー。

最初に予想する展開が常に裏切られて、いわゆる「因果応報」的なものが全部微妙にズレていく。復讐の物語になりそうなんだけど、本当のところではそうならない、というのが恐ろしくうまい。ラストシーンのさっぱりとした(それでいてどこか希望をもちたくなる)会話も素晴らしいです。

 

【5】彼方のアストラ

最終5巻が発売。超~よかったです。1~3巻は「なるほどー、こういう感じか」というふうなんだけど、4巻で大爆発します。 

彼方のアストラ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

彼方のアストラ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

ミステリとして非常に素晴らしい作品で、こういう座談会のお手伝いもさせてもらいました。

astra.shonenjumpplus.com

 この「伏字座談会」というのは企画の方のアイデアなんですけど、超面白いと思うので今後広がっていってほしい。テンプレとして大いに可能性があるのではないでしょうか。

 

「仕事はけっこう楽しい」ということを言ってもいい気がした

就活生向けのトークイベントの取材に行って、けっこう「え~!」となった。「周りの社会人で楽しそうな人がいないので、仕事に対してポジティブなイメージが持てない」と思っている就活生が少なくないらしい。

↓このイベントです。

www.itmedia.co.jp

それから米国の調査団体によると、日本で「仕事への熱意が高い」人は全体の6%にすぎないという。それも「え、ま、マジで!?!?」と思った。まあ周りにつまらなそーに仕事をしている人がいないわけではないが、そっちの方が少数派で、だいたいみんななんやかや楽しそうに仕事をしているので。

「え~!」と思ったので友人のNさんやTさんと話をしたのだが、2人とも「いや、仕事、楽しいっすよね」と話していて、やはりそうだよねと思った。仕事がしんどいときはあり、まあそれはだいたい自分の力が足りずグダグダになっているときで、そのときは本当に消え去りたくなるのだが、そうじゃないときは楽しい。というか仕事の楽しさとしんどさは裏表である。でも「なんか仕事が楽しいっていうと社畜感出ますよね」「意識高く見えがち」「まだ若いのにイキリ感が出る」という話もした。「大したことしてないくせに」と思われるのではないかという不安もある。「楽しい!」よりも「楽しくない」のほうが発信するのは楽なのは違いない。

でもまあそういう自分を守るふるまいが「社会楽しくなさそう」と思われるのであれば、楽しいところをちょっとは言ってもいい気がしてきた。以下、私が思う「仕事の楽しさ」です。

(1)レベルアップファンファーレが鳴る瞬間がある

できないこと、やれなかったことができるようになる瞬間があり、そのとたん頭の中にファンファーレが鳴り響く。多幸感にあふれ、「もしかして自分は天才なのでは?」と思う。

(2)要領がよくなる瞬間がある

↑にも似ているけど、同じことをやっていても、「あっ前と比べて要領よくなったわ」と思う瞬間がある。「もしかして自分は天才なのでは?」と思う。

(3)働いている人との会話が楽しくなる

学生の時、サークルの飲み会などで社会人と同席しても、何を話していいのかわからなかった。まあ何もしていないので話せる中身がないのだ。でも今は(今も話せる内容がそこまであるわけじゃないんだけど)働いている人の話を聞くと「ほーそんなことが」となって会話が面白くなるようになった。まあゴシップとか悪口で盛り上がることも多いけど、それよりも今やってる仕事の話を聞いた方が楽しい。

(4)金

学生の時より安定した金を得られているので、精神衛生上安定する。特にオススメなのは稼いだ金を8000円ほど使い月に1回家事代行サービスを利用すること。家事代行のスタッフさんには水回りをやってもらい、その時間自分はリビングを掃除したり溜まっている仕事を片付けたりするといっぺんに心のつかえがとれてQOLが爆上がりする。というのは余談です。

(5)人間

学生時代ってめちゃくちゃ同質の人間がそろっているので、仕事をしていると「いろんな人がいる!!!!」と驚く。「こいつとは普通に生きてたら絶対に知り合わなかったし会いたくなかったわ」という人と出会う代わりに「普通に生きてたら絶対会えなかった…」と感謝するような人とも出会う。たぶんいい仕事ができていたり、自分に適した仕事をしているほど、後者の人と出会う確率が高まるように思う。

 

スーパー意識高くなってる感じで恐縮ですが、同時にこの楽しさって曖昧に訪れるやつで、常にシャキシャキしていなくても仕事ってけっこう楽しい気がするということも書いておきたいです。「曖昧に楽しさを味わう」を今年のスローガンにしたい。最後に意識が曖昧になる本をオススメしておきます。

縄文人に相談だ (縄文ZINE Books)

縄文人に相談だ (縄文ZINE Books)

 

 とにかく曖昧に生きていき、意識が明瞭になったら「これは弥生以降の人間の悪癖だな…」と認識して曖昧に戻りたいと思います。

2018年1月で面白かったエンタメ5選

これから毎月まとめていこうと思います。そのひと月で面白かった小説、本、マンガ、映画、イベント、ゲーム、アクティビティ、その他もろもろ、エンタメっぽい要素があるものを5つ選んでいきます。順不同です。年末にまとめるための備忘録ともいう。

 

【1】リアル脱出ゲーム「沈みゆく豪華客船からの脱出」

SCRAPのイベントスペース「東京ミステリーサーカス」でやっているリアル脱出ゲーム。全ての要素が無駄遣いされることなくハマっていて(それはSCRAPの脱出ゲームはだいたいそうなんですけど…)、ストーリーやキャラクターで感情移入をさせた上で謎解きが進むのがいい。あと「これどうやって実現させてんだ!?」みたいな仕組みも多く、すばらしいです。

realdgame.jp

無事に脱出できたのがうれしい!詰まらないで謎解きできるとけっこう時間が余るのですが、詰まるとかなり大変だったと思う…。

 

【2】清武英利「しんがり」

 山一證券の破綻を書いたノンフィクション。なぜ山一は破綻したのか? どうやって巨額の負債隠しを成し遂げたのか? 誰が原因を作ったのか? という、めちゃくちゃ良質なミステリでもある……。

しんがり 山一證券最後の12人 (講談社+α文庫)

しんがり 山一證券最後の12人 (講談社+α文庫)

 

とにかく文章と構成がうまくて、もちろん及ばないのは当たり前なのですが、もうちょっと文章がうまくなりたいと思わせられました。というわけで1月後半からはちょっといろいろ(仕事において)文章を試している。気持ちとしては、普通に書いている状況から、一段階ちょっと無理して文章を書いています。 これが定着できるようになるといいのですが。

 

【3】「勝手にふるえてろ」

松岡茉優さまが最高だった……。

note.mu

noteでも感想を書きました。本当に最高だった……。

 

【4】銀山温泉&蔵王旅行

事の起こりはねとらぼの記事を見て「ア~~~~ッ行きたい~~~~!!!!」となり、偶然にもキャンセルが出たかなんかで宿が空いてたんで、滑り込みで行くことにしました。東京から三時間半くらい。めっちゃよかったです。

ねとらぼ記事→

nlab.itmedia.co.jp

そもそも写真を撮る気で行ったのでめずらしく一眼持って旅行に行っているという……。行ったら非常に楽しくて、しかも外国人観光客でにぎわっていたので、「お!!」と思い自分で記事も書きました。けっこう読まれています。

www.itmedia.co.jp

旅行代は特に経費では落ちない。その後蔵王にも行ってあまりの寒さに翌日腹を壊しましたがでも最高でした。冬の東北ってすごい楽しいと思う。寒いけど。

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いいよね…(いい…)

 

【5】ポプテピピック

こういうフルスイングができる大人になりたい。

 

【番外編】コインチェックNEM強奪事件

あまりにも面白かった。まさか580億円相当を盗られるなんてことが一企業にふりかかるとは……。3億円強盗事件の何倍だよ!クリエイターの知り合いが「現実に想像力が負けてしまった」とヘコんでいたのが非常に印象的でした。