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アオヤギさんたら読まずに食べた

インターネットで書いたことや考えたことなどをまとめます

ショートショートを書く講座に行ってきた

9月11日にショートショートを書く講座に行ってきました。講師はショートショート作家の田丸雅智さんとゲーム作家&ライターの米光一成さん。

この講座は「このワークシートに従ってやっていけば、必ずだれでも超ショートショートを書けるようになる」というスキームを教えてくれるもので、実際短時間で全員が書けるようになっていました。

どういうフローになっているかというと、

1.いろんな名詞を20個くらい探して書く(A群)

2.その中から1つだけ名詞を選んで、そこから連想した言葉を10個書く(B群)

3.A群の単語とB群の単語を組み合わせ、「不思議な言葉」をつくる

4.不思議な言葉から想像を広げる(この言葉ってどういう意味?)

5.想像したことを短い物語にまとめる

6.完成!

ショートショートは「発想の飛躍」が必要。ただ、慣れていない我々にはその飛躍した発想をつくるのが難しいので、ワークシートを使って突飛なアイデアを(半ば自動的に)生成する、という仕組みです。

講座内で実際どんなふうにやったかというとこちら↓

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いろんな名詞から数個言葉を並べて(A群)、その中から「畑」を選び、更に連想(B群)。

そしてA群とB群を組み合わせ、「虫がたくさんいる恋愛」「水が必要な本」「長靴が汚れる会社」「手間がかかるボール」「雨が降ってくる地下鉄」という言葉を作ってみました。

それから想像を広げたのがこちら↓

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「水が必要な本」を選んでみました。「良いこと」や「悪いこと」、詳細などをアイデア的に書いていきます。

あとはそれを文章にしていくだけで、超ショートショートの完成です。実際に書いたものはこちら↓

 

■題名:ウォーター・ブック(元となった言葉・水が必要な本)

 K社と飲料メーカーがコラボで作った本が発売された。その名は「ウォーター・ブック」。ふつう本と言えば“水気厳禁”だが、この本はむしろ水を必要とする本だ。

 ウォーター・ブックは、植物のように“水で育つ”本。水をやることで物語の続きを読むことができる。夜のうちに水分をやっておけば、特殊な紙に水分がしみこみ、文章が浮かび上がってくる……という仕組みだ。

 特徴的なのは、あげる水分の味が、物語の展開に影響するということ。恋愛ものの場合、コーヒーをあげれば苦いお話に、オレンジジュースをあげればあまずっぱいお話に、ビールをあげればアダルトなお話になるのだという。インターネットではフローチャートを画像にしてリツイートしたものが1万RTされ、話題になっていた。

 はやりものが好きな私は、ウォーター・ブックの「ミステリー編」を買った。ハードボイルドものが好きなのでギムレットをどかどか注ぎ、ダンディな主人公が活躍するべくバーボンをやった。とはいえ本格要素も捨てられないので、アモンティラード(シェリー酒)も時おり風味づけにまぜてやった。

 そして育っていった私の理想の小説。ドキドキハラハラ、渋さ満点、暗躍する組織、緻密な謎――早く続きが読みたくて、私は毎日欠かさずに水をやった。多少やりすぎなくらいに。

 とうとうクライマックス。これまで引っ張り続けた犯人の名前が明かされるシーンだ。うきうきと開いてみて、しかし私は頭を抱えた。

「滲んでて読めない!」

(おわり)

 

これくらいの長さなら、ワークシートに従えば、誰でも30分くらいでさくっと書けてしまう。田丸さんいわく、いろんなショートショートを読んでいると「型」が身に入っているので、このテーマならこの型を使ったほうがいい、あえてずらしてみよう、などなどいろんな方向性を目指せるのだとか。

ちなみにワークシートは田丸さんのサイトで無料公開中。ふとっぱらですね。

kinobooks.jp

 

講座内では「ならずものピコピコ」という超ショートショートの出来が素晴らしく、圧倒的票数を集めて1位になっていました。素晴らしかったので作者さんはどこかで公開してほしい…と思うのですが、インターネットはあまりやっていないとのことでありました。無念。

 

たった40分で誰でも必ず小説が書ける超ショートショート講座

たった40分で誰でも必ず小説が書ける超ショートショート講座

 

講座の内容を本で読める。

 

自分だけにしか思いつかないアイデアを見つける方法―“企画の魔眼”を手に入れよう

自分だけにしか思いつかないアイデアを見つける方法―“企画の魔眼”を手に入れよう

 

 米光さんの本。これもおもしろいです。

 

昔米光さんが投稿していたショートショートが収録されている本。講座中の雑談からこの本を特定しポチった自分のネットストーカー力が嫌いではない。