アオヤギさんたら読まずに食べた

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IBMのツイート性格診断が(またちょっと違う方向性で)面白いことになっている

IBMのWatsonを使ったツイート性格診断が話題になってます。この診断自体は前からあったものなのですが、ブロガーのイケダハヤトさんが取り上げたりバズったツイートがあったりして、再びいろんな人がお試しで診断をしています。

www.ikedahayato.com

 

実際に私も診断してみましょう。Twitterと連携し、ツイートを取得し文章から性格を診断してくれるようです。こんな結果が出ました。

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「自己表現につながる体験を好む」にそうかもな~と思ったりとか「誠実性高すぎw」とか「意外と快楽主義じゃなかったw」とか面白いですね。当たってるかも!とか思っちゃいました。

他の人の結果ってどうなんだろう?と思うじゃないですか。

 

 


 

 (「IBM 診断」でTwitter内検索して見つけたツイートを引用しています)

 

これ、みんな同じ結果が出てる!!!!

 

イケハヤさんの記事や、20時間前くらいに診断した人のツイートでは、違う結果(それぞれに合った数字)が出ているので、おそらくAPIなどの関係やなんらかの問題でツイートを取得できなくなっているのだと思います。その結果、ツイートを取得せずに分析=同じ結果が出るようになってしまっているのでは。

面白いのは、みんな趣味や職業はバラバラなはずですが、だいたい一様に「当たっているかも」と思っているところ。まあいわゆるバーナム効果なのですが、ちょっと今回はより面白いな~と。

「IBMのWatsonを使った分析である(=ちゃんとしてそう)」

「(もし他の人のツイートやブログを見たあとなら)○○さんとは違う結果が出て面白い(=一緒だと気づかない)」

「Twitterとの連携画面が出ているので、きちんとツイートが取得されている感じがする」

「診断結果がちょっと嬉しいことが書いてある(分析好き=頭がよさそう、情に厚い=いいやつそう)」

…などなどの要因で、普通の占いよりも「私のことを分析してくれている!」と思ってしまうよなーと。私は友人にLINEで「やはり私は誠実だったか…」ってメッセージ送っちゃいましたからね。

 

ツイート取得して分析できるようになったらまた診断してみようと思います。誠実性が下がりそう。

2018年2月で面白かったエンタメ5選

2018年2月で面白かった小説、本、マンガ、映画、イベント、ゲーム、アクティビティ、その他もろもろ、エンタメっぽい要素があるものを5つ選んでいきます。順不同です。

 

【1】アンナチュラル

めちゃくちゃ面白い!!!久々に連続ドラマにドハマリしています。ねとらぼでこんな記事も書きました。

nlab.itmedia.co.jp

現状一番好きなのは2話。最新の8話もすごくよかったです。あまりにも巧みすぎて逆に「うますぎるのでは…」と思わせるくらいうまい。

 脚本の野木亜紀子さんが手がけた作品は「逃げるは恥だが役に立つ」しか見たことがなかったのですが、やはり構成と会話のうまさは業界でもメッチャ評価されているとのこと。

美術手帖2018年2月号

美術手帖2018年2月号

 

野木さんのインタビュー目当てで読んだ「美術手帖」は他にもいろいろと面白かったです。オススメ。特にTBSの編成の人の「みんな性善説の物語を求めている」にははっとさせられました。

アンナチュラル、残り2話が楽しみだし、ぜひ続編もやっていただきたい。

 

【2】バーフバリ2

 1は見てないのですがめ~~~っちゃよかった!予想を上回るエンタメが次から次へと投入されて、脳が気持ちよい二時間。しかも脚本も呼応関係がガッチリと練られているので安心して楽しめます。もうアマプラにも入ったみたいだけど可能なら映画館で見てほしい……。

 

【3】一井かずみ作品

友人F氏に勧められて読んだ少女マンガなんだけど面白くて一気に3作品読んでしまった。

きっと愛してしまうんだ。(1) (フラワーコミックスα)

きっと愛してしまうんだ。(1) (フラワーコミックスα)

 

疲れたアラサーOLの心に刺さる。

ブレイク作の「さあ秘密をはじめよう」は一般職事務のOL、「どうせもう逃げられない」はOLに憧れるも紆余曲折あってデザイン事務所の受付になる女の子、連載中の「きっと愛してしまうんだ」は超有能の営業でクール美女(でも中身はちょっと天然)とヒロイン像がちょっとずつ違うのが面白い。

どのヒロインにも共通するのが「人の本質を見抜くのがうまい(でもそれは恋愛エピソードで発揮されるのではなく、仕事現場で発揮される、恋愛はむしろちょっとポンコツ)」というところで、なるほどなーという。少女マンガを読むときに「もうちょっと仕事をちゃんとしてほしい」と思うことがあり(私はね)、とはいえ仕事の話をしすぎるとわからなくなることも多いだろうが、 仕事の話は基本を押さえつつ、主人公の「見抜く力」を描くことで広い読者に感情移入させることに成功しているように思う。この辺りはもうちょっと詳しくまとめて書きたいです。

 

【4】スリービルボード

驚異的なまでに脚本がうまい。舞台はミズーリ州の片田舎(差別も偏見もあるよ!)。娘をレイプされて殺された母親が、町はずれの看板に3つのメッセージ(広告)を出す。そのことで街の人々は変わっていく…というストーリー。

最初に予想する展開が常に裏切られて、いわゆる「因果応報」的なものが全部微妙にズレていく。復讐の物語になりそうなんだけど、本当のところではそうならない、というのが恐ろしくうまい。ラストシーンのさっぱりとした(それでいてどこか希望をもちたくなる)会話も素晴らしいです。

 

【5】彼方のアストラ

最終5巻が発売。超~よかったです。1~3巻は「なるほどー、こういう感じか」というふうなんだけど、4巻で大爆発します。 

彼方のアストラ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

彼方のアストラ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

ミステリとして非常に素晴らしい作品で、こういう座談会のお手伝いもさせてもらいました。

astra.shonenjumpplus.com

 この「伏字座談会」というのは企画の方のアイデアなんですけど、超面白いと思うので今後広がっていってほしい。テンプレとして大いに可能性があるのではないでしょうか。

 

「仕事はけっこう楽しい」ということを言ってもいい気がした

就活生向けのトークイベントの取材に行って、けっこう「え~!」となった。「周りの社会人で楽しそうな人がいないので、仕事に対してポジティブなイメージが持てない」と思っている就活生が少なくないらしい。

↓このイベントです。

www.itmedia.co.jp

それから米国の調査団体によると、日本で「仕事への熱意が高い」人は全体の6%にすぎないという。それも「え、ま、マジで!?!?」と思った。まあ周りにつまらなそーに仕事をしている人がいないわけではないが、そっちの方が少数派で、だいたいみんななんやかや楽しそうに仕事をしているので。

「え~!」と思ったので友人のNさんやTさんと話をしたのだが、2人とも「いや、仕事、楽しいっすよね」と話していて、やはりそうだよねと思った。仕事がしんどいときはあり、まあそれはだいたい自分の力が足りずグダグダになっているときで、そのときは本当に消え去りたくなるのだが、そうじゃないときは楽しい。というか仕事の楽しさとしんどさは裏表である。でも「なんか仕事が楽しいっていうと社畜感出ますよね」「意識高く見えがち」「まだ若いのにイキリ感が出る」という話もした。「大したことしてないくせに」と思われるのではないかという不安もある。「楽しい!」よりも「楽しくない」のほうが発信するのは楽なのは違いない。

でもまあそういう自分を守るふるまいが「社会楽しくなさそう」と思われるのであれば、楽しいところをちょっとは言ってもいい気がしてきた。以下、私が思う「仕事の楽しさ」です。

(1)レベルアップファンファーレが鳴る瞬間がある

できないこと、やれなかったことができるようになる瞬間があり、そのとたん頭の中にファンファーレが鳴り響く。多幸感にあふれ、「もしかして自分は天才なのでは?」と思う。

(2)要領がよくなる瞬間がある

↑にも似ているけど、同じことをやっていても、「あっ前と比べて要領よくなったわ」と思う瞬間がある。「もしかして自分は天才なのでは?」と思う。

(3)働いている人との会話が楽しくなる

学生の時、サークルの飲み会などで社会人と同席しても、何を話していいのかわからなかった。まあ何もしていないので話せる中身がないのだ。でも今は(今も話せる内容がそこまであるわけじゃないんだけど)働いている人の話を聞くと「ほーそんなことが」となって会話が面白くなるようになった。まあゴシップとか悪口で盛り上がることも多いけど、それよりも今やってる仕事の話を聞いた方が楽しい。

(4)金

学生の時より安定した金を得られているので、精神衛生上安定する。特にオススメなのは稼いだ金を8000円ほど使い月に1回家事代行サービスを利用すること。家事代行のスタッフさんには水回りをやってもらい、その時間自分はリビングを掃除したり溜まっている仕事を片付けたりするといっぺんに心のつかえがとれてQOLが爆上がりする。というのは余談です。

(5)人間

学生時代ってめちゃくちゃ同質の人間がそろっているので、仕事をしていると「いろんな人がいる!!!!」と驚く。「こいつとは普通に生きてたら絶対に知り合わなかったし会いたくなかったわ」という人と出会う代わりに「普通に生きてたら絶対会えなかった…」と感謝するような人とも出会う。たぶんいい仕事ができていたり、自分に適した仕事をしているほど、後者の人と出会う確率が高まるように思う。

 

スーパー意識高くなってる感じで恐縮ですが、同時にこの楽しさって曖昧に訪れるやつで、常にシャキシャキしていなくても仕事ってけっこう楽しい気がするということも書いておきたいです。「曖昧に楽しさを味わう」を今年のスローガンにしたい。最後に意識が曖昧になる本をオススメしておきます。

縄文人に相談だ (縄文ZINE Books)

縄文人に相談だ (縄文ZINE Books)

 

 とにかく曖昧に生きていき、意識が明瞭になったら「これは弥生以降の人間の悪癖だな…」と認識して曖昧に戻りたいと思います。