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家事で家族からの怒られが発生しがちな人に向けた、怒られないための5つのtips

このエントリは、一人暮らしではない(実家暮らしだったり、結婚や同棲などで人と暮らしていたりしている)人の中で、よく家族(もしくは恋人)から「ちゃんと家事をしてよ!」という怒られが発生する人に向け、家事に関して怒られないようにするにはどうすればいいか?という自分なりのtipsをまとめたものです。

(私はよく怒られが発生する人で、自分が怒られるのが嫌なので、できるときはこれを心がけています)

 

まず大前提

家事に関して怒られが発生する人は、次のうちのいずれかの性質を持っています。

  • 察する能力が低い(気が利かないとよく言われる)
  • 家事能力が低い
  • 「生活」に対するセンサーが鈍い(「汚い」などの判定がガバガバ)

いずれの場合も、家事に対する主導権を握ってはいません。怒られが発生しないようにするためには、主導権を持っている相手に「理不尽感」や「いらだち」を感じさせないようにすることが重要です。

しかしこういう人たちは、そもそも家事全般に対する意識が低いので、相手が怒ってからではないと相手の理不尽感やいらだちが発生していることに気付けません。なので、思想(家事とはこうあるべし、相手のことを思いやる)ではなく、行動(こういう行動をしていれば怒られが発生しにくい)をしていきましょう。

なお、このエントリは、家事をちゃんとやっているのに怒られる、自分がほぼ家事を全てになっているのに怒られる、といった、精神的DV案件については全く適切なものではありません。また、専業主婦家庭については私に経験がない(母子家庭で母はずっと働いていたのと、現状私も専業主婦ではない)ので、もしかしたら傾向が違うかもしれません(が、専業主婦家庭でもやったほうがいいのではと個人的に思う)。

 

1.相手が家事をしているタイミングで自分も家事をする

帰宅後の平日や日曜日で、自分以外の誰かが家事をしているとします。ここで自分も家事に加わらず、布団でゴロゴロしていたり、テレビを見たり、Twitterをしたりしていると、家事担当者に「なぜ自分が家事をしているのに、こいつはダラダラしているのか」と不満がたまっていき、たまりきったポイントで怒りが爆発します。

その爆発を防ぐ際には、「原則、相手が家事をしているタイミングで、自分も家事のようなものをする」という行動が重要です。その行動によって、不満が多少なりとも軽減します。

平日おすすめの家事…皿洗い、ゴミ出し、(自分の部屋がある場合)共有部分に置きっぱなしにしたものを自分の部屋に回収 など

休日おすすめの家事…皿洗い、洗濯(※洗濯機を回すだけではなく、干す+回収+畳むまでをできるようにする。外出予定などで畳むまでの時間がない場合、タイムアップのため畳むまでができなかった旨を告げておく)、布団干し(取り込むところまでやる) など

もっと簡単なところだと、ビニール袋を一つ持ち、部屋の中をうろうろして30個ゴミ(ティッシュとか、チラシとかも1個に換算する)を捨てるなどもおすすめです。意外と30個って部屋に落ちてる。

ちなみに相手が家事をしているとき、とありますが、育児(小学生未満)が発生している場合、相手が何をしていてもしていなくても上記のものはやったほうがいいです。

 

2.目に見えるところ、面積が大きいところ、相手がめんどくさがりそうなところを優先してやる

「家事をやっているのに、相手からちゃんとやってよ!と怒られる」という悩みを持っている人。もしかしたらそれは、家事をやっていることが相手に伝わっていないのかもしれません。

棚を整理するとか、電球を取り換えるとか、トイレットペーパー&ティッシュペーパーを補充するとかは、生活に必要なことなんですが、結構言われないとわからないものなんですね。なので、目に見えるところでアピールしましょう。

上ですすめている家事(洗濯、皿洗い)などはやったことがわかりやすいです。あとゴミ出しは、資源ごみなどがある場合めんどくさがって外に出ないとかもままあるので、地域のカレンダーを見て翌日に回収されるものを出しに行きましょう。

 

3.相手のスケジュールを把握しておく

忙しいと人間イライラしやすくなります。なので、相手の忙しさを把握しておくことは超重要です。1週間のうち、毎日家事をするのは大変でも、相手が忙しくなりそうなタイミングで少し家事に手をつけておくと、対処が難しいタイミングで起こる爆発を防げます。

例:母がここのところ毎日帰りが遅い模様。自分も毎日24時帰宅だが(※飲み歩いているので)、帰ってきたあとにゴミを出しておく。朝怒られが発生する確率が下がる。

 

4.「気が利く」ように見える行動をする

本当に気が利く人にとって「気が利く」とは観察力なのですが、本当に気が利かない人には観察力なんて習得が難しいものではなく、パターン化で気が利く行動を作っていくことこそが必要です。

パターン化とは、特定の行動や身振りに対し、相手が「●●してほしい」と言う前に、「●●しようか?」と言うのをパターンにするものです。

例:

「なんか暑くなってきた」→「冷房つける?」or「窓開けようか」

「疲れたな…」→「お風呂入れてこようか」or「コーヒー淹れる?」 など

あとは、自分がやっている行動があるとして、ついでにできるものがあれば声をかけます。

例:

「今からコンビニ行ってくる(ごはんを調達するため)けど、なんかついでに買ってくるものある?」

「今からお茶入れるけど(自分が飲みたいため)、お姉ちゃんもいる?」 など

相手が「いらない」といっても、言って相手に気を使っている(ふうにみえる)のが重要なので、ミッションはその時点でクリアしています。

 

5.金を出す

昔は母に花とかケーキとか突然買っていってたんですが、最近は金をプレゼントするのが一番無難に喜んでもらえるのでは、と思うようになりました。

  • 家賃(or住宅ローン)の一部負担
  • 水道光熱費+インターネット代負担

などは、成人したらやった方がいろいろ言われなくて済みます…。あと旅行代や飲み代とかもたまに出したほうが怒られが発生したときに「お金も出してないくせに!」という過去を引っ張って怒られるやつが生まれにくくなります。

 

1~4までは高校生・大学生でもできるのではないでしょうか。

おそらくこの辺を気を付けても、根本的に能力が低く気も利かない(私のような)人だといずれは怒られるのですが、それでも怒られる回数は減ると思います。

平和な家庭生活を作っていきましょう。

 

ちなみに、『深夜のダメ恋図鑑』の諒くんは、見事に怒られが発生するようなことしかやらないので、非常に反面教師になります。早く別れたほうがいいと思う。

深夜のダメ恋図鑑 (フラワーコミックス)

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ショートショートを書く講座に行ってきた

9月11日にショートショートを書く講座に行ってきました。講師はショートショート作家の田丸雅智さんとゲーム作家&ライターの米光一成さん。

この講座は「このワークシートに従ってやっていけば、必ずだれでも超ショートショートを書けるようになる」というスキームを教えてくれるもので、実際短時間で全員が書けるようになっていました。

どういうフローになっているかというと、

1.いろんな名詞を20個くらい探して書く(A群)

2.その中から1つだけ名詞を選んで、そこから連想した言葉を10個書く(B群)

3.A群の単語とB群の単語を組み合わせ、「不思議な言葉」をつくる

4.不思議な言葉から想像を広げる(この言葉ってどういう意味?)

5.想像したことを短い物語にまとめる

6.完成!

ショートショートは「発想の飛躍」が必要。ただ、慣れていない我々にはその飛躍した発想をつくるのが難しいので、ワークシートを使って突飛なアイデアを(半ば自動的に)生成する、という仕組みです。

講座内で実際どんなふうにやったかというとこちら↓

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いろんな名詞から数個言葉を並べて(A群)、その中から「畑」を選び、更に連想(B群)。

そしてA群とB群を組み合わせ、「虫がたくさんいる恋愛」「水が必要な本」「長靴が汚れる会社」「手間がかかるボール」「雨が降ってくる地下鉄」という言葉を作ってみました。

それから想像を広げたのがこちら↓

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「水が必要な本」を選んでみました。「良いこと」や「悪いこと」、詳細などをアイデア的に書いていきます。

あとはそれを文章にしていくだけで、超ショートショートの完成です。実際に書いたものはこちら↓

 

■題名:ウォーター・ブック(元となった言葉・水が必要な本)

 K社と飲料メーカーがコラボで作った本が発売された。その名は「ウォーター・ブック」。ふつう本と言えば“水気厳禁”だが、この本はむしろ水を必要とする本だ。

 ウォーター・ブックは、植物のように“水で育つ”本。水をやることで物語の続きを読むことができる。夜のうちに水分をやっておけば、特殊な紙に水分がしみこみ、文章が浮かび上がってくる……という仕組みだ。

 特徴的なのは、あげる水分の味が、物語の展開に影響するということ。恋愛ものの場合、コーヒーをあげれば苦いお話に、オレンジジュースをあげればあまずっぱいお話に、ビールをあげればアダルトなお話になるのだという。インターネットではフローチャートを画像にしてリツイートしたものが1万RTされ、話題になっていた。

 はやりものが好きな私は、ウォーター・ブックの「ミステリー編」を買った。ハードボイルドものが好きなのでギムレットをどかどか注ぎ、ダンディな主人公が活躍するべくバーボンをやった。とはいえ本格要素も捨てられないので、アモンティラード(シェリー酒)も時おり風味づけにまぜてやった。

 そして育っていった私の理想の小説。ドキドキハラハラ、渋さ満点、暗躍する組織、緻密な謎――早く続きが読みたくて、私は毎日欠かさずに水をやった。多少やりすぎなくらいに。

 とうとうクライマックス。これまで引っ張り続けた犯人の名前が明かされるシーンだ。うきうきと開いてみて、しかし私は頭を抱えた。

「滲んでて読めない!」

(おわり)

 

これくらいの長さなら、ワークシートに従えば、誰でも30分くらいでさくっと書けてしまう。田丸さんいわく、いろんなショートショートを読んでいると「型」が身に入っているので、このテーマならこの型を使ったほうがいい、あえてずらしてみよう、などなどいろんな方向性を目指せるのだとか。

ちなみにワークシートは田丸さんのサイトで無料公開中。ふとっぱらですね。

kinobooks.jp

 

講座内では「ならずものピコピコ」という超ショートショートの出来が素晴らしく、圧倒的票数を集めて1位になっていました。素晴らしかったので作者さんはどこかで公開してほしい…と思うのですが、インターネットはあまりやっていないとのことでありました。無念。

 

たった40分で誰でも必ず小説が書ける超ショートショート講座

たった40分で誰でも必ず小説が書ける超ショートショート講座

 

講座の内容を本で読める。

 

自分だけにしか思いつかないアイデアを見つける方法―“企画の魔眼”を手に入れよう

自分だけにしか思いつかないアイデアを見つける方法―“企画の魔眼”を手に入れよう

 

 米光さんの本。これもおもしろいです。

 

昔米光さんが投稿していたショートショートが収録されている本。講座中の雑談からこの本を特定しポチった自分のネットストーカー力が嫌いではない。 

 

 

他人が洗った皿を洗い直してはいけない

この間美容院に行ったら、家事の話になりました。そこの美容院は男女2人でやっていて、ふだん女性に切ってもらっているんですが、その日は男性の美容師さんが手が空いていて、我々の雑談に加わっていた。

私「結婚するなら最低限家事ができる人じゃないと生活が破綻しそう」

女性「よく『旦那さんが家事してくれない』って悩み持つ人いるもんね〜」

男性「でもさ、頼んでた皿洗いで、皿が汚かったらどうする?」

んん?

私「もう一回洗ってもらうかなあ」

男性「面倒じゃない?自分がやったほうが早い、ってなるよ。掃除とか洗濯とかもそうだけど」

私「えー、それって非効率的じゃないですか?洗い残さないようにしてもらうのがいいのでは?もしくは洗いきれてない皿はその人用にする」

男性「教えるほうが面倒じゃない?できる人がぱぱっとやっちゃったほうが楽じゃん。あとせっかく皿洗いやってくれたのに、指摘されたら気分悪くなるかも」

私「その後一生旦那さんの洗い残しを洗い直す人生は嫌ですよ」

男性「そういうもん?」

私「そもそも私の家事スキルがめっちゃ低いので、洗い直しが必要となる人とだと、マジで汚屋敷になりそう…」

 

雑談はこういう感じで終わったんですが、でもそのあとけっこうウーンと考えてしまいました。いろんなウーンポイントをまとめると、

・「皿の洗い残し」という、比較的スキルよりも意識でなんとかなりやすいものに対して、相手とのコミュニケーションを諦めてしまうこと

・私の性別が女というだけで、未来の夫よりも家事ができる想定だったこと

・「洗い残しがある皿を、当初の担当者以外が洗い直す」というムーブがどうもわりと一般的らしいこと

・家事について指摘されると「せっかくやったのに」という気持ちになりうること

あたりでしょうか。

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私自身、皿の洗い残しをしがちなタイプなので、偉そうなことは言えないのですが、

皿が洗えない、洗い残しをする人間というのは、皿のきれいさに対する意識が低いからそうなるんですね。

そういう人間が自分で「ひょっとして…私の皿の洗い方、雑すぎ!?」「非効率的!?」と気づく可能性は著しく低い。

皿が洗えていないことも、誰かが洗い直していることも、全く気づかない可能性があります。

 

その場合、洗い直している人は、ずっと小さなイライラが溜まり、「皿洗いは自分がやるよ」と引き受けてしまいがち。

皿が洗えない人にとっては死ぬほどありがたいですが、まー皿が洗えない人間がその他の家事のスペシャリストである確率は低く、どんどん家事負担の分配が偏っていきます。

そういう生活をずっとやっていたら、片方にとって結婚・家族生活ってデメリットだらけのものになりますね。

 

なので、家事ができる側は、

・面倒だと思っても、家事についてのフィードバックをする

もしくは

・完全に代替となる家電製品を買う/サービスを導入する

を検討してほしい。食洗機とか全自動洗濯乾燥機とかルンパとかですね。我が家は母と私の家事スキルが低いので全ての導入が決まりました。

「自分がやればいいや」ではなく、教育か金か技術で解決をはかってほしい。

 

そして家事ができない側も

・家事に対する解像度を上げる

・家事の仕組みについて一回まとめて教えてもらう(「ゴミ出し」とはどこまでを指すのか?「洗濯」とはどの工程までが洗濯なのか?など。家事ができない人はこの認識が弱く、家事ができる人との衝突を起こす)

もしくは

・金を出す

という行動で意志を示していく必要があると思います。

 

この「洗った皿を洗い直す」話、会社の新人教育だとよくある話ですね。

私もいま会社でド新人で、皿をめっちゃ洗い直されているほうなのですが、これをあと1年繰り返していたら見放されるんだろうな〜という危機感があります。

会社だと危機感をもてるのに、家庭だと持てないというのは我ながら甘えだな。

皿を洗い直させないように頑張りたいところです。