アオヤギさんたら読まずに食べた

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1日目 日本・成田からエジプト・カイロへ

3/23から数週間エジプト方面に旅行をする。これは旅行記兼備忘録の1日目。旅行中できればリアルタイムで書きたいけど、更新されなかったら「書けなかったんだな…」と察してくださいw

 

1日目、成田空港からカイロ国際空港へ。

今回使ったのはエディハド航空。母と姉がチケットを取ってくれるという末っ子ぶりをフルに発揮。成田国際空港第1ターミナルから16時頃発つ便で、セオリー通り3時間くらい前に到着した。


エジプトに行く便といえば、母がエジプトに渡るとき、姉と甥がエジプトに渡るとき、の計2回見送りにいったことがある。その際は2020年〜21年でコロナの影響ドンズバ、しかも深夜便だったのもあって、ちょっとぞくっとするくらい空港がガラガラだったのが思い出に残っている。空港につけばなにかしら食べるものもあるだろうと踏んでいったら本格的に何もなく、母と最後のご飯でもやるか〜とのんきに思っていたところの出鼻をくじかれた。とはいえ母のパッキング状況がやばすぎて(預け入れられる荷物は4つまでなのに、母は6つくらいを預け入れようとしていた)、パッキングをがら空きの空港の椅子で必死でやっていたので、どのみちご飯を食べる余裕はなかったかもしれない。姉の見送りでは、誰もいない空港をお掃除ロボがなにかしら喋りながら爆走しており、甥がその後ろを追いかけていた。

 

それから数年の2023年3月、成田空港はフツーに賑わっていた。私が乗るのはカイロへの直行便ではなく、アブダビでトランジットする飛行機で、いろんな行き先の人でほぼ満席の状態。

前日くらいにメールが来ていて、オンラインチェックインができるよ〜とのこと。こういうのは絶対にオンラインでやっていたほうがいいので試してみたものの、ビザナンバーの入力を求められギブアップした。エジプトのビザは事前に大使館でゲットすることもできるが、多くはカイロ空港で25ドルを支払ってゲットする。未来にわかるビザナンバーを事前に知ることはできない。
そのため空港のチェックインカウンターに並ぶ。たぶん一番ピーク的な時間帯についてしまったのもあって、20分ほど待ってチェックインした。手荷物はできれば機内持ち込みにしたかったが、あえなく重量オーバー(7キロはきびしい。。。)でひとつ預け入れることに。

チェックインを終えて、集合時間まで残り45分くらい。昼ごはんも食べそこねていたし、しばらく食べれなそうなものを…と杵屋麦丸の牛うどんを食べた。数年前の記憶とは全然違い、レストランは多くが開いている(が、閉店時間17時までの店が多く、深夜のフライトだと物足りない感じにはなりそう)。セルフうどんは早いのがいいですよね。さくっと食べ終え保安検査場へ。そこまで並んでおらず爆速で終わった。

 

搭乗手続き後のエリアも賑わっている。中にもレストランがあり、一番混んでいるのはマクドナルドだった。次点で一風堂かな? 両替し忘れてたわヤベ〜と中で両替。地図上ではみずほ銀行が両替営業しているはずなのだが、コロナの影響で閉鎖したままであり、ちょっと離れた両替所で両替をするというトラブル(トラブルか?)がありつつ、無事にビザ取得用の25ドルを確保する。
搭乗口周辺は混んではいるが座れないほどではない。イトーキが展開している充電可能エリアが近くにあって、機内に持ち込むPCをせっせと充電する。

遅れずに搭乗が始まる。フライト時間はアブダビまででまず11時間ほどなのだが、日本時間では16〜27時なわけで寝るタイミングが微妙。どう寝れば時差ぼけしにくくなるのかも絶妙に読めない。
エコノミークラスの座席は、まあ普通にせまい。ただクッションとブランケットは提供されるのと、座り心地は悪くない。リクライニングもできた。10時間を超えるフライトではビジネスをためらいなく選べるような経済力がほしいよう。PCとKindleを座席前のポケットに入れて、仕事&読書モードで行くかァ…と気合を入れていたが、なんと離陸前に寝た。目が覚めたら空の上にいてわろた。機内ではマスク着用率は半々くらい。私は乾燥がヤバすぎて布マスクをつけてました。

1時間ほどすると軽食が運ばれてくる。チキンとベジタリアンの2種で、私はチキンを選ぶ。メインのチキンは普通においしい感じ、しかし備え付けのパスタみたいなやつがなんとも言えない味だった。一緒についていたパンとバターはリスのように回収。22年9月にサンフランシスコに行ったとき、飛行機で出てくる軽食が小腹が空いたときや食欲がないときに活躍してくれた思い出があるので、とりあえずしまっておく。


食べ終わってから1時間ほどすると、どんどん機内が暗くなってきて、離陸後3時間くらいには真っ暗になっていた。それでも日本時間では19時とか20時なので、このタイミングでオネムに導かれても正直困る。でも私は昼寝が大好きなので普通に寝てしまうのですが…。

 

せっかく海外に行くのだから…と、Kindleで読んだのが高野秀行「語学の天才まで1億光年」。言語には「ノリ」があるという話がはめちゃくちゃよくわかった。私がさわったことがあるのは英語と中国語だが、日本語のノリはそれらの言語に比べるとオドオド寄りで、しかも私の場合言語に自信がないのでよりオドオドになり、結果としてコミュニケーションが成立した体験が全然ない。本書にはアラビア語についての言及はなかったけれど、おそらくエジプト人の言語のノリは日本語とは全然異なっていて、そこに「うう。。」みたいなためらいを絶対に自分は感じてしまうが、そういう己を打破したいなという気持ちもある。

 

離陸後5時間ほどで今度はマフィンが配られる。これもリスする(動詞)。7時間、腰がだんだん痛くなってくる…。8時間、スヤァ。10時間、だんだん機内が明るくなってきて再度軽食が配られた。選択肢は再びチキンorベジパスタで、今度は後者を選ぶ。パンはまたリスした。

 

読みかけだった短編集「フェアな関係」を読み切る。9本の短編が収録されていて、そのうち3作(表題となっている「フェアな関係」)が続きもの。「東京より速く遠く」を読んで濃厚な早稲田的屈折文化系のディテールに一気に気持ちが早稲田に戻る。ドラマ「ブラッシュアップライフ」が、仕事あるあると平成あるあるの2軸で共感を深めていたように、「フェアな関係」は文化系の男女のありそ〜ないやそ〜な感じで迫真を感じさせる。とはいえ自分の大学や東京の実感とは実は重ならず、イデアを感じるのみとなった。東京都日野市という東京は東京だけどどちらかというと郊外寄りの東京で生まれ育ったので、世のコンテンツが描く「上京」はもちろん、その中で対比的に描かれる「東京生まれ」もぴんとこない。表題連作の「フェアな関係」はも〜こんなの私の話じゃ〜ん死、となって死んで終わった。

フェアな関係

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11時間を経てアブダビに着。到着時の機内アナウンスで、現在はラマダンの時期のため、日の出から日の入りまでは公共の場での飲食を控えるように、と(日本語で)話されていた。現地時間的にはバッチリ深夜なのだが、店はどこもオープンしていてすごい。カイロ行きが5時間後くらいなので、空港の中をうろうろ。最終的にカウチっぽい椅子を確保、だらだらと過ごす。日が変わる。

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