事故りやすいテクニック「ネグ」について
桃山商事さん(清田さん、佐藤さん)と「ネグ」についてお話させてもらった記事がmessyで公開されました。桃山商事さんの企画にお邪魔しました!
「ネグ」というのはナンパ師の聖典『ザ・ゲーム』にも登場しているテクニック(どんなものなのかは↑の記事をぜひ読んでください。あと『ザ・ゲーム』も読んでくださいおもろいので…)。
ザ・ゲーム 退屈な人生を変える究極のナンパバイブル (フェニックスシリーズ)
- 作者: ニール・ストラウス,田内志文
- 出版社/メーカー: パンローリング
- 発売日: 2012/08/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 10人 クリック: 75回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
かなりルーティーン化されたイジリで、しかもそのイジリで(恋愛的な)好意や関心を抱かせようとする……気を引くテクニックですね。
恋愛工学『僕は愛を証明しようと思う。』では「そのキレイな肌、フォトショップで修正してるだろ」で女が一瞬でオチるところが描かれています。
Twitterでもナンパ師テクニックみたいなツイートがありまして、
ストリートナンパでの声かけオープナー。(ネグ)
— 某ナンパ師@テクニック公開垢 (@nanpatech) 2016, 2月 10
「その本面白いよね。立ち読みして節約するつもりかい?」(立ち読みしてる女の子に対して)
ストリートナンパでの声かけオープナー。(ネグ)
— 某ナンパ師@テクニック公開垢 (@nanpatech) 2016, 2月 10
「ちょ、ちょ、ボーダーやばいね、めっちゃ白黒じゃん!網走刑務所どうだった?w」(ボーダーの服を着てる女の子に対して)
こんな感じで使われている模様です。
これは初対面の人に声掛けしているのでめちゃくちゃ大事故感がありますが、そこまで初対面じゃなくてもけっこうネグ的なコミュニケーションは見かけます。
特に「そこまで親しくない(けど向こう側はなんらかのコミュニケーションをとりたいと思ってる)相手」と発生しやすい。以下、姉に「ネグみたいな例聞いたことある?」と聞いてみた完全伝聞の例です。
極端な例1~合コン編~
「○○ちゃんたち派手でかわいいよね~遊びまくってるんでしょ?」
「そんなに可愛かったらパパとかいるでしょ?w」
極端な例2~キャバクラ編~
「○○ちゃん時給いくら?w俺が払ったお金で贅沢してるんでしょ~w」
→どっちも女の子側が「え~ひど~い!」とか「そんなことないですよ~もう!」とか「えへへ~ありがとうございます♡」とかのコミュニケーション待ち。
キャバクラだとお金はらってもらってるのでニコニコ応対せざるをえないでしょうが、合コンだとその人が「アリ」か「ナシ」かで大きく対応を変えるのだそう(姉談)。
たとえばネグってきた相手のためにセッティングされた合コン(後輩や友達が彼の顔を立ててもらいたがっているのが見えている場合)では、もう接待と割り切ってニコニコする。
イーブンな関係なのにも関わらずなんかイキってしまっている男性の場合は女子同士で目を見合わせて「え~そんなこと言われても困るよね~(苦笑)」してそのあと彼の会話を全部やんわりと無視するそうです。←これめっちゃ怖いなと思った
こういうと「なんだよ、人を見て対応を変えるのかよ!」と言われるかもしれないけど、人間が完全な球体じゃない以上人を見て対応を変えるのは当たり前、というか社交としてもっともではないでしょうか。
あと、桃山商事さんの記事に対する反応をあれこれ見ていたら、「アイドルの握手会ってこういうオタいるよね」だったり(演劇をやっている人からの反応で)「役者とファンとの個別面談でこういうことある」といったものが。
「も~やだ~」とか「○○さん手厳しいw」とか「そんなこと言わないでくださいよ~!」みたいな反応を求めたオタやファンが事故っていく光景、確かに世の中には無限にあるような気がします。
オタやファンってこちら側からは相手のことをずっと見ているし知っているので、こっちとしてはすごい近い関係であるような気になる。そして「ふつうに褒めてるんじゃ印象に残らないから、あえて厳しいことを言って相手の印象に残りたい!」という悲しい欲望が芽生えてくる。
そして親しくもないのにその欲望を実行に移して相手から「(苦笑)」や「(キレ顔)」みたいな反応をもらってコミュニケーション大失敗!!!みたいなつらい体験をするわけです……。
コミュニケーション下手な自覚がある人は褒めておくのが無難!
もちろんうまく褒めるのは難しいですけど、でもまあ事故ったときのつらさは褒めておいたほうが低い。
(ただ、こんなことを書いても、自分はコミュニケーションがうまいと思っている人がこういうことをやってしまうので、何もかも難しいのだが…)
そしてやっぱり触れておかなきゃいけないのは、ネグが効果的に働いてしまう女性が存在していること。
↑の記事にも触れられていますが、「どうせ私なんて…」とか「私はダメなやつ」とか「私を好きになる人なんてレベルが低い」とか思っている人はネグに弱いです。
あとキラキラしている女子の中にも「本当の私は全然ダメ」と思っている人がけっこういて、そういう女性にも刺さってしまう。
「ダメな私を見抜いてくれた!」という思考回路になってしまうのですね。
でもそれテンプレだしルーティーンだから!
「人といるときには気を張って明るくしているけど、本当はダメな自分が胸の中にいて、時々そんな自分のギャップに疲れちゃうんでしょ?笑顔の感じとか目線の感じでわかるよw」
とか、100人中98人に当てはまるから!
そういうのに引っかからないよう、なんていうのか、詐欺師の手法を知っておくように、ネグというものについての免疫や心がけがあったほうがいいだろな~と思うのでありました。
【追記】
他の方がネグについて書いてるエントリもいくつか紹介します。
今流行りのネグについて (ネグ概論)
ペアーズ体験記~七人目ナンパ師疑惑①~ - 酒豪ガールの合コン日記〜私たちが合コンで落とされた理由〜 (ドスベリしている例)
「恋愛工学」の被害女性が増えてる - タイガーナンパーカット (ナンパ師が指摘しているネグがドスベリしている例)