アオヤギさんたら読まずに食べた

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早稲田カレンダー:新しい人生の一歩に胸を高鳴らす、18歳のアヤ美の暮らしとは・・・。

東京カレンダーの記事・綾シリーズのパロディです※

 

18歳で親元を離れ、早稲田大学に進学したアヤ美。

希望に胸を震わせる彼女に待ち受けているのは、いったいどんな生活なのか……?

 

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灰色の受験生生活を終えて、とうとう新しい生活が始まりました。今年の春から私も女子大生。なにもかもがキラキラして見えます。

……あっ、ごあいさつが遅れました。私、アヤ美18歳です。

 

群馬の女子高出身の私にとって、東京はとにかく人が多い! でも、ホームシックにはなりませんでした。むしろ、わくわくしてしょうがない。大学の寮での1人暮らしも新鮮だし、何より、キャンパスに歩く人みんながすごく大人に見えて、どんなことが始まるんだろう、とドキドキしました。

入学式の前日に来てくれたお母さんと一緒に行ったのは、蕎麦屋の「汐見」

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前は「松下」という割烹料理屋さんだったそうで、お蕎麦以外のメニューもとてもおいしかった。お母さんが事前に調べてくれたお店でした。

お母さんは「大学を卒業するころには、あなたが素敵なお店を教えてね」なんて笑っていて、ちょっとウルッときちゃいました。

 

そして迎えた入学式。

会場を出てきた瞬間、私の手の中には大量のチラシが押し付けられました。サークル勧誘。ちょっと困ってしまったけど、悪い気持ちはしませんでした(笑)。

やっぱり、せっかく大学生になったんだから、授業もサークルもバイトも、それから恋愛だってがんばりたい……。そんな気持ちがありましたから、サークル選びにも身が入りました。

 

うちの大学は、「テニサー」や「オールラウンドサークル」がちょっと悪い意味で有名です。

でも、ほんのちょっぴり、ハメを外して遊んでみるのもいいかな、という気持ちもあって……。

これはお母さんには内緒なんですけど、新歓に顔を出そうとしてみたことがあるんです。

配られたチラシに書いてある時間に、化粧をいつにもましてがんばって、高田馬場駅のロータリーに行きました。びっくりするほどたくさんの人と、たくさんの持ち看板。行こうと思っていたサークルの看板をなんとか見つけて、私は先輩(であろう男性)に話しかけたんです。

「あの、新歓に来たんですけど……」

「おお! 大学はどこ?」

え? と私はすこし不思議に思いました。「早稲田です」と答えると、にこやかだった先輩の笑顔が、突然消えます。

「なんだ、ワセジョかよ」

ワセジョ――早稲田の女子、ということ、でしょうか。先輩は喋るのも面倒そうといった素振りで、「ワセジョは入れないことになってるんだ」と言い、私を追い払いました。

あとで知りましたが、サークルによっては、近隣の女子大の生徒しか入れないサークルがあるらしいんです。だったらチラシなんて、渡さないでほしかったですよね。

 

……結局、それがトラウマになって、派手なサークルの新歓には行けませんでした。

代わりに入ったのは、音楽系のサークル。

ちょっと変わった楽器を扱っていて、「初心者歓迎!」と書いてあるところ、優しそうな先輩がたくさんいることに惹かれて、入ることを決めました。

新歓で先輩たちに連れていってもらった居酒屋は「わっしょい」

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(本当はいけないのですが)初めて飲んだアルコールの味は、よくわかりませんでした。ビールは苦いと聞いていましたけど、どちらかというと「味がない」という感じ……。すごく不思議な味でした。

 

語学の授業では、友達ができました。

一緒に「マイルストーン」という名前の雑誌に載っている「ワセメシ」コーナーを眺めて、お店の知識を増やしていきます。

でも、やっぱり最初に行くのは「学食」。

ただ、学食はすごく混んでいて、2限が終わったあとに行くと座れないことが多いんです。なので、お弁当を買って外のベンチで食べることが多かったですね。

男の子たちは「わせ弁」を食べている子がいたけれど、女の子にはちょっと量が多かったです。

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サークルに入ると、お昼ごはんを先輩に連れていってもらうことも増えます。特に、3限が空いている日は、いろんなところに連れていってもらいました。

よく行ったのは「メーヤウ」「ごんべえ」

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特に「メーヤウ」はびっくりしました! カレーって、こんなに辛いんですね……!

先輩がものすごく辛そうなカレーを注文して、お腹を壊すところを何回も見ました。壊すってわかってるのに、どうして食べちゃうんでしょうか(笑)。

 

それから、ラーメンや油そばにも、たくさん連れていってもらいました。

実は私、大学に入るまで、ほとんどそういうものを食べたことがなかったんです。まだひとりではラーメン屋になんて入れません(笑)。

「アブラ学会」は、中でも先輩たちお気に入りのお店。

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ここで濃厚な油そばを食べたあと、馬場歩きをしながら帰っていると、「ああ、青春してるなあ!」……なんて、幸せな気持ちになったりするんです。

 

きっとこれから、私の大学生活、楽しいことしか待ってない!

そんな確信があるんです。ふふ、おかしいですよね。