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若手ライターが読むと原稿の完成度とモチベーションが上がる本のススメ

先日、「若手ライターはいかに生き残るのか2」というイベントに出演してきました。米光一成さんと井上マサキさんと!

peatix.com

満員御礼で大変ありがたかったです。私は主にフリーライター→(紆余曲折)→会社でWebの編集記者という経歴でして、主に「ライターはふつうに稼げる」「しかし漠然とした不安はある」「紙とWebの距離」「早く売れたいけど売れない」「おかねだいすき」みたいな話をさせていただきました。

「イベントきっかけで原稿が○○に載ることになった」という話をいくつか聞き、編集さんやライターさんの交流の場になれたようでうれしいです。また第3弾を開いてそういう場を定期的につくっていければいいですね! いいライターさんは常に求められている業界なので!

さて、イベントでは文章術とかの話はほとんどでなかった(そもそも自分はそれが語れるような身分ではない……)ので、イベントの補足話として「若手ライターが読むと原稿の完成度とモチベーションが上がる本」のオススメを並べておきたいと思います。

 

 

ナタリーの若手記者の特訓方法がめちゃくちゃ具体的に書いてあります。これを全部守れば商品としての文章の完成度がぐーんと上がるはず。この基本を身に着けたうえで、どこを崩すかとか、どう読者/媒体に特化していくかでまたもう一段階うまくなれそうな気がする。ちなみにこれはKindleで出てるんですけど紙で買ったほうがいいかもしれない(いつでも机の上に置いておいてパラパラできるのがよさそう)

 

〆切仕事術

〆切仕事術

 

日本で一番有名なのでは?と思うブックライター・上阪さんの本。 死ぬほど忙しい上阪さんですが締め切りを破ったことがなく、締め切りを破ることの愚かさと締め切りを守るためのテクニックがまとめてあります。世の中の締め切りを破ったことのある全ライターが死にたくなる本です。

 

声優語 ~アニメに命を吹き込むプロフェッショナル~

声優語 ~アニメに命を吹き込むプロフェッショナル~

 

アニメ関係で活躍している藤津亮太さんの本。声優さんのこれまでの仕事と作品に対するスタンスをインタビューしています。トップ声優陣の仕事の話を知るのももちろん面白いのですが、藤津さんのインタビュー技術が本当にすごい!(当たり前のことかもしれませんが)インタビュー相手の仕事や作品に詳しいので話を掘り下げて聞くことができ、なおかつそれを原稿にしたときに偉そうに(手柄っぽく)しない。

若手ライター(もちろん私含むです)は深い話を聞けたときってちょっと自分の手柄感出しちゃうんですけど、それって読者にとって本当に必要な情報かというと難しい。プロの黒子に徹することができる藤津さんの仕事に「見習わねば…」と思わされます

 

「週刊文春」編集長の仕事術

「週刊文春」編集長の仕事術

 

「週刊文春」のすごいエピソードがバンバン載っている。これが若手ライターの仕事にどう生かせるかは難しいところなのですが、「業界1位は業界1位の看板を持っているからこそできる仕事があるし、だからこそ1位でい続けられるし、中の人は誇りを持って仕事ができる(=するんだったら業界1位の場所で仕事したほうがいい)「結局のところ人脈って超大事だよね」 「隣の(もしくは同じ)業界でこんなすごいことが起こっている。小さいことでウダウダ言ってる場合じゃねえ!」などなどを知ることができる面白い本です。

 

特に駆け出しのライターは「ナタリー式」を読んで書いてあることを最終チェックするだけで原稿のクオリティがぐっと上がると思います。ぜひ。

 

ここからおまけ!!!!

若手ライターはいかに生きるべきか

若手ライターはいかに生きるべきか

 

 2014年のイベントを電子書籍化したものです。(宣伝かよ!!!!)(宣伝です!!!!)「ライターじゃないけど悩みが一緒」「オーディエンスがいろんな意味ですごい」「ライターはこんなこと考えてるのかと参考になる」などなどの感想をいただいています。Kindleアンリミに入っておりますのでぜひお気軽に1クリックを……。最後は宣伝でした……。失礼しました……。